持っている塗り絵本の中で、1番たくさん塗っているのは「イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック」です。
もともとモザイク柄が好きだったこともあり、この塗り絵本を初めて見たときは「運命の出会い!」と思ってしまうほど感動した記憶があります。
さて、この本を持っている方、書店やSNSで見たことのある方は、「細かい!」と1度は感じたことがあるのではないでしょうか。
この本を塗り続けてもうすぐ1年たちますが、最近になって「この本はただ細かいだけじゃない」ということに気づきました。
そこで、今回は私が感じた「イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック」の特徴をまとめてみました。
【目次】
「イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック」とは
塗り絵本を多数出版しているパイインターナショナル社の本です。
その名の通り、イスラム文様やモザイク柄を塗り絵にしています。
イスラムやペルシア・インドに由来する繊細で美しい文様・装飾を、いろいろな画材で楽しくぬってオリジナルのイラストを仕上げていただける1冊です。
とのこと。
出版社の説明にもあるとおり、とにかく繊細で細かいのが特徴です。
ぱっと見て「難しそう……」と思う方も多いはず。
そして難しそうと感じるのは、ただ細かいからというだけではありませんでした。
文様には「細かさ」と「複雑さ」の2種類がある
今までこの本のことは、「1ページに同じ文様が広がる細かい塗り絵本」と思っていました。
細かいけれど、とりあえず頑張って塗ればいいだけ。
文様パターンは単純だし、それ以外に難しいことは特にない。
そう思っていたのです。
しかし、最近それだけではないことに気づきました。
それが文様の「複雑さ」。
以前から、どこを塗ってどこを塗らないか、それによって完成図や印象が大きく変わるなと感じていました。
ただ、私が今まで塗ってきたほとんどのページは、文様のパターンが単純なものが多く、どこを塗るか塗らないかということで頭を悩ませるほどではありませんでした。
しかし先日、塗り方のパターンを考えなければ混乱してしまうほど複雑な文様についに遭遇。
そのとき初めてこの本の難しさが他にあることに気づいたのです。
「細かさ」が特徴の絵柄
今まで塗ったものを具体的に見ていきます。
以下は、模様は細かいですがパターンが比較的単純なものばかりです。
こちらの「アラジンのじゅうたん風」は今まで塗った中で間違いなくダントツに細かったです。模様自体はあまり複雑ではありませんでした。
こちらのTカードカラーで塗ったページは、細かいですが直線的なイラストだったため、曲線よりも塗りやすかったです。
いくつかご紹介しましたが、どれも、「どこを塗ってどこを塗らないか」という判断をしやすいイラストばかりでした。
細かさ、配色を考える難しさはありますが、塗っている最中に混乱するほどではありません。
無心で黙々と塗りたいときにオススメです。
「複雑さ」が特徴の絵柄
絵の複雑さに混乱し、頭がおかしくなるんじゃないかと思ったページがこちら。
このページを見たとき、なぜか「簡単そう」「すぐ終わりそう」と思った自分。
でもね、そんなことなかった。
ナメてた。
今までで1番頭を使いました。
では、一体このページの何が大変だったのか。
水性ペン3色で塗ると決めたはいいものの、いざ塗り始めようとした時に、どこから塗ればいいのか全くわかりません。
明らかに今まで塗ってきたページとは種類が違う。
同じ色が隣り合わせにならないように塗りたいとは思っていたんですが、頭のなかだけで考えても混乱するばかりでした。
そこで、ページをコピーして塗り方のパターンを考えてみました。
私の混乱具合がわかる1枚。
文様のパターン自体は2種類のみですが、それぞれの塗り方をあれこれ試行錯誤。
今回この試し塗りをして改めて分かったのは、塗り方によって絵の印象が変わるということでした。
次の3枚の画像はすべて同じ文様です。
試し塗りとは言え雑ですみません……。
最初の2枚は線をある程度無視した塗り方を考えたんですが、どうにもしっくり来ませんでした。
おそらくあまりに複雑だったので、線を無視して少しでも単純化しようとしたんだと思います。
散々悩んだ末、複雑さに向き合おうと決めて3枚目に落ち着きました。
最初の2枚と3枚目は正直雲泥の差と言ってもいいくらい……。
印象がまるで違います。
3枚目は悩んだ甲斐があり、とてもお気に入りの文様になりました。
こちらはもう1つのパターン。
どこを白く残すかでとても悩みました。
当初は1枚目の塗り方にしようと思っていたんですが、あまりに白すぎるかと思い、2枚目、3枚目の塗り方を試しました。
2枚目と3枚目では、中心部分の白く残す場所が異なります。
どちらを採用するか最後まで悩みましたが、最終的に3枚目に決定。
1枚目はスッキリシンプルな印象でしたが、3枚目はこじんまりとした鮮やかさになりました。
このページ、どちらの模様パターンも、最初はとても複雑で困っていました。
しかし、不思議なことに試し塗りをしていくうちにどんどん楽しくなっていくのです。
複雑だからこそ、自分の考え一つで出来上がる絵が大きく変わる。
自分の想像以上の絵が出来上がったときの達成感は格別です。
難しいし複雑だけれど、その分非常に塗りごたえのある本だなと思いました。
ちなみに、このような複雑さを特徴としたイラストは、まだ1ページしか塗っていませんが、同様に複雑なイラストはたくさんありました。
塗り方のパターンが決まるまでは頭を使うので大変ですが、ぜひ挑戦してみようと思います。
まとめ
「イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック」の絵は以下の2通り。
・細かいけれど文様パターンは単純なもの
・文様パターンが複雑なもの
それぞれに、細かい絵を塗りつぶしていく面白さと、塗り方によって自分で絵を作り出す面白さがあります。
共通するのは、どちらも塗りごたえ抜群で達成感が大きいということ。
細かくて少し大変かもしれませんが、ぜひ達成感を味わってみてください。
終わりに
今回複雑なパターンの文様を1ページ塗り終えて、「イスラム文様ってこういうものだったんだ」とようやくしっくりきました。
この本を買って1年近く経ちますが、イスラム文様がどういうものなのかやっと腑に落ちた感じです。
今回の記事では、この本をお持ちの方の中には「今頃気づいたの!?」と思う内容があるかもしれません。
そうなんです……。今頃気づいたんです……。
というか、よく今までこの文様パターンに遭遇しなかったなと自分でも不思議です。
無意識に避けていたんでしょうかね。
塗れば塗るほど新たな発見がある「イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック」。
これからも楽しく塗っていきたいと思います。
ではまた次回〜。
「イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック」のお仲間はこちら。
いつも気になるけどなかなか購入に踏み切れないインド文様。
曲線が多いです。
猫好きさんにはこちらの本はいかがでしょう。