ちづるのもっと!ぬりえライフ

大人の塗り絵(コロリアージュ)を通して、自身の体験をもとに、ぬりえライフをもっと楽しむための情報を発信しています。

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広い余白は勇気を出して遊べ!くるみ割り人形を塗ってみた。

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今日は、先日新しく塗り始めた「ぬりえの赤ずきん、くるみ割り人形、不思議の国のアリス」から、くるみ割り人形の見開きページを塗りました。

前回塗ったページはこちら。

前回はくるみ割り人形の表紙を塗りましたが、今回は次のページ、物語の序盤を塗りました。

出来上がりがこちら。

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背景の余白が広かったので、思い切って好き放題遊んでみました。

 

使用した塗り絵本

 

塗る前の絵はこちら

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クリスマスイブにクララの家でパーティーをしているというシーン。

ご覧のとおり、背景の余白が結構多いのが特徴です。

それよりもこんな仮面舞踏会みたいなパーティーできるなんて、クララの家豪華すぎじゃね?とか、クララの父親何者?とか、正直そっちが気になって仕方ありませんでした。

 

文字は飾って遊ぶ

この本では、物語の本文を塗ることができます。

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日本語と英語の両方が記載されています。

文字をこんな風に塗ることができる塗り絵は他に見たことがないんですが、これが意外と面白い。

 

文字に影をつけるのが好きなので、文字の中は塗らずに外側に影をつけます。

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ちょっとふにゃふにゃしちゃいましたが……。

使用したペンは愛用しているsignoの超極細(0.28mm)。

三菱鉛筆 ボールペン ユニボール シグノ 超極細 0.28mm 10色セット UM1512810C

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文字の影つけには、マンダリンオレンジを使用しました。

 

影をつけた後はさらに文字の背景に星を散りばめます。

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星を文字に被せるのが難しかったですが、かなり楽しかったです。

使用した色は、ゴールデンイエロー。

イエローですが、実際に塗った色はオレンジと言ってもいいような色みです。

 

日本語の文字も同じように影をつけて星を散りばめました。

影には青色、星にはスカイブルーとライトブルーを使用しました。

 

「文字読ませる気ないでしょw」と言われそうなくらいの飾り具合。

影は濃い色、星はそれより薄めの色を使うと、多少文字が見やすくなります。

 

考えるのが面倒なときは同じ色にしてしまう

ダンスをするカップルが3組いるんですが、1人ひとり髪の色や服の色、模様等々、色を考えるのは大変ですよね。

まともに考えたら途中で飽きてしまいそうだったので、思い切ってカップル同士全身同系色にしてしまいました。

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一応クリスマスを意識して、黄色、赤、緑を選んでみました。

 

使用したのは先日買ったばかりの色鉛筆。

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参考までに使用色は以下のとおりです。

黄色カップル

男性 106 light chrome yellow

   108 dark cadmium yellow

女性 105 light cadmium yellow

   106 light chrome yellow

赤色カップル

男性 126 permanent carmine

   142 madder

女性 124 rose carmine

   127 pink carmine

緑色カップル

男性 162 light phthalo green

   264 dark phthalo green

   158 deep cobalt green

女性 171 light green

   112 leaf green

   264 dark phthalo green

 

それぞれ2〜3色を重ね塗りしたりグラデーションをしたり。

女性は気持ち薄めの色み、男性は女性より濃い色みになるようにしてみました。 

 

豪華なシャンデリアは、普通だと黄金色っぽいキラキラしたイメージですが、イメージ通りに塗れる気がしなかったので、薄い青色にしてみました。

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使用色は以下の2色。

154 light cobalt turquoise

152 middle phthalo blue

【154】をベースに薄く塗り、【152】は濃くしたい箇所のみ塗っています。

 

反射している様子を表現できればよかったんですが、塗り方を知らないので、適当にあちこち白色を残してみました。

絵のテイストも、あんまりリアルな反射を表すような絵じゃないな・・・とも思ったので。

なんとなく「アナと雪の女王」っぽい雰囲気になり、塗っていて面白かったです。

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背景の装飾には、シャンデリアの他にキャンドルと扉があるんですが、統一感を出すために全部同じ色で塗りました。

 

主人公のクララは、前回の表紙と同じ色み。

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表紙とは違う色鉛筆を使ったせいか、表紙より濃い色になりました。

 

使用色は以下のとおり。

髪の毛

104 light yellow glaze

107 cadmium yellow

109 dark chrome yellow

113 orange glaze

ベースを【104】で薄く塗り、残りの3色で少しずつ濃くしていきました。

ツヤ感を出したかったので、白いところを残しながら塗っています。

 

ドレス

119 light magenta

123 fuchsia

*ドレスの塗り方については、次回の記事で詳しく書きたいと思います。

 

広い余白は自由に遊ぶ

さて、残すは背景のみ。

見開きなのもあって、結構余白があります。

描かれているものを塗ってそのまま「はい終わり」だとあまりにも寂しい。

せっかく余白がこんなにあるんだから、ちょっと好き勝手やってみようかな。

というとこで、表紙を塗ったとき同様に、クリスマスっぽくキラキラした、少し不思議な雰囲気を出すことにしました。

 

床部分

床は手前から扉に向かって、色鉛筆で紫色から青色へのグラデーションにしてみました。

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夜の空をイメージしたんですが、そんなことしたのは初めてだったのでとにかく難しかったです。

 

使用色は以下のとおり。

146 sky blue

140 light ultramarine

120 ultramarine

136 purple violet

137 blue violet

141 delft blue

247 indanthrene blue

7色を適当にいろいろ重ねて、自然なグラデーションを目指しました。

目指しましたが撃沈。難しかったです。

 

ただ、青系と紫系を重ねたときの色みがものすごく好みだったので、またどこかで使おうと思います。

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塗り方は、力を抜いて、小さな円を描くようにひたすらくるくるしながら塗りました。

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グラデーションができているかはおいといて、すごく良い色でした。

 

壁部分

さて、最後にこちらも余白たっぷりの壁です。

こちらは大胆に遊んでみました。

まずは、シャープペンシルで直線を引きます。

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線が二重のところもありますが、このあと塗りつぶしちゃうので放置。

 

下書きした線を、黒ペンでなぞります。

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このあと黒色で塗りつぶしちゃうので、人物等細かい箇所は先に縁取りしておきます。

このとき使用した黒ペンは以下の3本。

COPIC コピック マルチライナー ブラック 線幅0.30mm

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ネオピコラインはシリーズの2を持っているんですが、今は3になっているみたいです。

昔絵を描くことにハマっていた頃に集めたんですが、まさかここで再び使うとは思いませんでした。

 

さて、筆ペンで塗りつぶします。

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使用したのはいつもの筆ペン。

ぺんてる 筆ペン  ぺんてる筆 XFP5M 中字 黒

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顔料インクを使用しています。


最後に黒で塗りつぶしたところをキラキラさせます。

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金色と銀色のペンでランダムに点を打ちます。

上から少しずつキラキラが降ってくる様子をイメージしています。

ユニボール シグノ スタンダード 0.8mm【金】 UM100.25

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完成!

左ページ

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右ページ

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壁は、のれんのように、限られた箇所に星が降ってくる様子を表現したかったので、シャンデリアとキャンドルの部分はあえて塗りませんでした。 

 

余白で遊ぶことでより一層自分だけの世界になる

広い余白はどうしたらいいのかわからない方は多いんじゃないでしょうか。

自分で何かを描きこむのも、「上手く描けないかも」「失敗したら取り返しがつかない」と怖くなっちゃいますよね。

私も余白に上手な絵を描いてみたいですが、そこまで絵が上手くないのでなかなか勇気が出ません。

でも何も描かないのはとてももったいない。

特に今回のようなあっさりとした絵柄では、余白が真っ白だと寂しく見えてしまいます。

 

今まで何回か余白に描きこむことはしてきましたが、今回のように背景を黒塗りにして点や丸を描くことはオススメです。

これだけで絵の雰囲気がガラッと変わります。

今は黒塗りばかりですが、違う色で塗りつぶしたらきっとまた絵の印象が大きく変わるはず。

今回の記事で手順を書いていますが、難しいことは何もしていません。

私でもできるんだから誰にでもできます。

(余白が広ければ少し根気は必要になるかもしれませんが……。)

 

普通に考えたら、「家の中の壁に黒塗りで星を降らせる」なんていうことはありえません。

でもこれ絵本だし、物語だし、塗り絵だし。

私が絵本の作者だったら、今自分ができる範囲で、どんな世界観を表現したいか。

「普通」に縛られて考えるより、ありえないことを思い切って表現しちゃうほうが何倍も楽しい。

出来上がるのは世界に一つだけの自分だけの作品。

 

いきなり難しいことはしなくていい。

今回は筆ペンでしたが、パステルを削ってザザーッと楽に塗っても良い。

真っ白だった余白に色が入るだけでも絵の印象は大きく変わります。

さらに点々や円や星や花等々、小さくていいからちょこちょこ描きこんでみる。

もちろん、絵の雰囲気や自分の気分に合わせて、あえて余白を白いままで残しておくことは何も問題ありません。

でも、もし「余白が寂しいな」と思ったら、思い切って何か描きこんでみてはいかがでしょうか。

 

終わりに

ちょっと長くなってしまいました。

余白に何かを描く前と後では、絵の雰囲気がガラッと変わるなといつも思っています。

最近ワンパターンになりつつあるので、また何か考えてみたいですね。

 

次回は、先程も少し書いたとおり、「クララのドレスの塗り方について」の予定です。

ドレスというかスカート部分のみですが、広い面はこうやって塗ってグラデーションしていますというのを書こうと思います。

ではまた次回〜。

 

次の記事>「広い範囲の塗り方」はこちら

 

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