新しい塗り絵本を塗り始めました。
もうすでに塗っている方も多いかな。
「ひみつの花園」シリーズの作者、ジョハンナ・バスフォードさんの「ジョハンナからの贈りもの」です。
この本の原題は「Johanna's Christmas」。
その名の通り、クリスマスのイラストがたくさん描かれている塗り絵本です。
実はこの本は11月から手元にあり、クリスマスまでに1ページは塗りたいなと思っていました。
が、気づけば2月。
クリスマスのイラストですが、私がそのままクリスマスっぽく塗ることはないだろうと開き直り、時期を気にせず好き放題塗ってみました。
記事が長くなりそうなので、今回はメインのイラスト部分の着色をご紹介し、次回は【後編】として背景の着色の様子をご紹介したいと思います。
ということでイラスト部分着色完了時の状態がこちら。
もののけ姫のシシガミにしか見えない!
今回はこちらのページを塗りました。
このページを初めて見たとき、トナカイがどうしても「もののけ姫」のシシガミにしか見えず、私はこのページを開くたびに彼を「シシガミさま!」と呼んでいました。
どうしたってシシガミにしか見えないんだから、その通り塗るしかないな。
ということで、私に根強く植えつけられたシシガミのイメージをこのページで表現することにしました。
使用した塗り絵本
日本語版は片面印刷でページの切り離しが可能です。
英語版も日本語版と同じ作りになっているようです。
本の特徴については、コロリアーティストの菅原志希さんが詳しくご紹介されているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
待望のシリーズ5作目☆『ジョハンナからの贈りもの』私の好きな絵柄は…♡ – おとなの塗り絵を10倍楽しむ塗り方ブログ
使用した画材
まずはツノから
ツノは少し輝いている雰囲気を出したかったので、黄色やオレンジ色を使用しました。
【使用色】
・106 LIGHT CHROME YELLOW
・111 CADMIUM ORANGE
・180 RAW UMBER
上から順に、黄色、オレンジ、茶色です。
黄色とオレンジ色を重ねるのが好きで、ついついあちこちに多用しがちになります。
今回はツノということで、茶色の【180】も影部分に使用してみました。
シシガミ風メイク
次はトナカイの顔です。
シシガミをイメージしているので、この顔をできるだけシシガミの色合いに近づけてみました。
今回もののけ姫を改めて見返して気づいたんですが、シシガミの顔は大体2パターンあるんですね。
ストーリー前半は猿のような赤い顔。
ストーリー後半は鹿のような顔。
さすがに猿のような顔は難易度が高かったので、今回は後半のエボシに首を撃ち抜かれる直前の顔をモデルに塗りました。
最初に顔の文様を描いたり目の縁を囲ってみたり。
それから、顔中心部の色塗りに着手。
線から右半分は、薄くIVORY(103)だけをを塗った状態。
左半分は、さらに塗り込んだ状態です。
自分で塗っておいてなんですが、彫りが深くなったように見えませんか・・・?
顔中心部の使用色は以下のとおり
・103 IVORY
・185 MAPLES YELLOW
・183 LIGHT YELLOW OCHRE
・146 SKY BLUE
・188 SANGUINE
矢印が指している点線部分に沿って、薄い青色の【146】を重ねたところ、良い感じに影ができました。
そこから骨格のようなものが見えた気がして、調子に乗ってどんどん塗り重ねていく私。
気づけば彫りの深い若干やつれ気味のシシガミが出来上がりました。
最初は【188】を除く4色で塗っていたんですが、もう少し濃さが欲しいなと思い【188】を矢印の指す部分あたりに重ねたところ、好みの色合いになりました。
これでシシガミ風メイクは完成です。
シシガミ顔周り
顔周辺の耳や頭の部分は以下の5色を使用しました。
・183 LIGHT YELLOW OCHRE
・187 BURNT OCHRE
・188 SANGUINE
・115 DARK CADMIUM ORANGE
・141 DELFT BLUE
影になる部分等に紫色の【141】を重ねてみたところ、深みが出たと同時になんだか素焼きのような色が出来上がりました。
一応鹿さんのような毛並みを目指していたんですが、なんとも固そうな質感に仕上がりました。
次は顔の下のふさふさした部分。
以下の3色を使用しました。
・184 DARK NAPLES OCHRE
・146 SKY BLUE
・188 SANGUINE
メインは【184】、影部分には薄い青色の【146】と赤茶色の【188】を重ねています。
そして剥製の土台みたいな部分。(これは一体なんて言うんでしょうか・・・)
上から下にかけて青色から紫色へのグラデーションを作ってみました。
【使用色】
・120 ULTRA MARINE
・143 COBALT BLUE
・141 DELFT BLUE
・249 MAUVE
・226 ALIZARIN CRIMSON
上記の順番で、上から少しずつ下にずらしながら【120】〜【249】を塗りました。
色と色の境目をぼかし、違和感がないように馴染ませるのが難しかったです。
影部分には赤色の【226】を重ねています。
土台の飾りや枠の部分。
次の3色で塗りました。
・182 BROWN OCHRE
・235 COLD GREY Ⅳ
・141 DELFT BLUE
ベースは茶色の【182】、濃くしたいところには灰色の【235】を重ね、さらに影のように見せたい場所は紫色の【141】を重ねました。
ちなみに、飾りの部分は立体になるように見せたかったので、飾りの影ができそうな部分に赤色の【226】を重ねています。
シシガミのお顔周りが出来上がりました。
シシガミは命を吸い取ると言うので
残すはツノに盛大に飾られたオーナメント。
これを色鮮やかに塗ろうものなら、ただシシガミがクリスマスを楽しんでいる状態になってしまう。
ここもどうにかしてシシガミらしさを出したい!
そういえばシシガミって命を吸い取るって言うよね!
そこで、「オーナメントにはシシガミが吸い取った命が封じ込められている」という妄想全開のイメージを採用しました。
命の灯火みたいなものは、私のイメージではオレンジ系と青系の2通りあるのですが、今回は少しこわい感じにしたかったので青系にすることにしました。
使用色は以下のとおり。
・101 WHITE
・145 LIGHT PHTHALO BLUE
・154 LIGHT COBALT TURQUOISE
・152 MIDDLE PHTHALO BLUE
・120 ULTRA MARINE
各オーナメントは中心にいくにつれて濃くしています。
オーナメントは全てを塗らず、外側は白を残しました。
さらに、外側の色は白の【101】でぼかしました。
白い色鉛筆をまともに使ったのは初めてだったんですが、きちんとぼかせているのかどうかわからないまま終わってしまいました・・・。
ジャラジャラしたチェーン飾り。
光が反射する部分を適当に白く残して塗りました。
丸いチェーン飾りは【145】、細長いチェーン飾りは【152】を使用しました。
ツノの根元部分の飾り。
こちらは青と紫を交互にグラデーションをつけて塗りました。
使用色は剥製の土台部分と同じです。
【青色使用色】
・120 ULTRA MARINE
・143 COBALT BLUE
【紫色使用色】
・141 DELFT BLUE
・249 MAUVE
最後に鳥さん。
こちらもツノの根元部分と同じ青と紫の4色を適当に重ねて塗りました。
決して配色考えるのが面倒だったとかそんなこt
これで上半分の出来上がりです。
イラスト部分を全て塗り終えました!
左上部分はライトが反射してテッカテカですね。
シシガミっぽさ少しでも出てるでしょうか……。
先日までの3色塗り絵の経験を活かし、今まではできなかった色の組み合わせで重ね塗りをしてみました。
なお、今回塗ってて1番楽しかったのは、シシガミのやつれた頰です。
終わりに
このトナカイのページ、私と同じようにシシガミを思いついた人は多いのではないでしょうか。
ぜひぜひ皆さんのイメージするシシガミを表現してみてください。
次回は背景の着色の様子をお届けします。
ではまた次回〜。
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