今日は自分の中のブレーキについてのお話です。
先日こちらの記事で少し触れましたが、私の中には最近ずっと強力なブレーキがありました。
それは、「水彩をやってみたいんだけど怖くてできない」ということ。
考えられる原因としては、性格的なものや、失敗が怖いとか色々あるんですが、他にも理由があることに気がつきました。
水彩はやりたい。だけど……
私は塗り絵の画材として水彩色鉛筆や透明水彩を持っています。
水彩色鉛筆は買ってから水筆とともに使用したのはわずか2回。
透明水彩に至っては去年の6月に購入してからつい先日まで一度も使っていませんでした。
「なぜ買ったw」と思われそうですが、水彩楽しそう!やってみたい!と思って買ったのは間違いない。
しかし、私は買ってすぐに使い始めるということがどうにもできません。
新しい画材や塗り絵本を買っても、手元に届いたその時点では進行中で塗っているものがあることがしばしば。
「これが終わったら取りかかろう!」とは思うものの、それまでの間に違うものが塗りたくなってしまう。
結果、新しい画材や塗り絵本に取り掛かるタイミングを逃しに逃し、現在に至る……。
Instagramで水彩に力を入れている人を頻繁に目にするようになり、その影響もあって、自分もやっぱり水彩をやりたいなと思っていました。
画材もある。
塗り絵本もたくさんある。
やろうと思えばすぐにでもできる。
しかしどうしても踏ん切りがつかない。
一体何がそんなに怖いのか。
ちづるの性格
私は頭であれこれ考えがちで、なかなかすぐに行動に移せません。
すぐ行動できる人がものすごくうらやましいです。
行動が早い人から見たら、「とりあえずやってみればいいじゃん」、「やってみないとわからないよ」と思うかもしれません。
それは私も頭では理解しているんだけど、できない。
ではなぜそんなに怖がるのか。
考えられる一番大きな原因は、私の性格。
以前、「(ちづるは)自分に厳しすぎ」と言われたことがあります。
言われるまで気づかなかったんですが、どうやら私は完璧主義っぽいところがあるらしいのです。
失敗するのが怖いのは、ちゃんとできないと自分にがっかりして、自分を責めてしまいそうになるから。
だから失敗しないように事前に頭であれこれ考えて、自分が納得いく答えを得られたらそこでようやく行動に移す。
なんだこれ。
私は自分に過剰な期待でもしているのだろうか。
しかし、長年染み付いた性格なので、なかなかすぐには変えられません。
そんな中でもすぐに行動すること、失敗しても大丈夫ということを自分に言い聞かせるようにしてきました。
水彩色鉛筆や透明水彩についても、「失敗して当然」、「塗らないと上手くならない」と言い聞かせるようにしてきた。
しかし、それでも全然外れない心のブレーキ。
全然水彩に手を出せない私。
一体どうしたらいいんだろう。
私は水彩で何をしたいのか
そんな風にモヤモヤ悩んでいたある日、ふと気づきました。
そもそも私、水彩でどんな風に塗りたいの?
普段塗り絵では油性色鉛筆を使うことが多いのですが、色鉛筆でも絵の具でも、油性と水性ではそれぞれ特徴があって、それぞれの良さがあって、おそらく塗り方も異なりますよね。
しかし、そもそも私は水彩の表現方法や油性との違い、水彩の良さを、どうやら全然知らないらしいということに気づいたのです。
油性色鉛筆で塗ったときの出来上がりのイメージは想像できるけれど、水彩に対しては全然イメージができない。
だから水彩色鉛筆や透明水彩を目の前にしても途方に暮れてしまう。
他の方が使っているのを見て憧れだけで買ってはみたものの、それを使って自分がどんな風に表現したいのかということがまるで想像できない。
水彩初心者のくせに最初から大層なことを考えすぎだとは思いますが、イメージができないことと、失敗を怖がる性格がかけ合わさって、強力な心のブレーキが出来上がってしまったようです。
過去に2回だけ水彩色鉛筆を水筆と併用して使いました。
それぞれはもちろん楽しかったけれど、「水彩ってこういうものだっけ?」という疑問が残りました。
塗り方が油性と同じで水彩らしくできず、不完全燃焼で終わってしまったのは否めません。
このこともあって、水彩でどんな風に塗りたいのかが余計にわからなくなってしまっていたようです。
できることから少しずつ
水彩に対するイメージが全くないことに気づいてからは、透明水彩の塗り方や水彩作品を多く見るようにしました。
まずは水彩を知って、水彩に対するイメージをストックすることから始める。
すぐにはなかなか行動できない自分だから、行動する前にあれこれ頭で考えてしまう自分だから、そんな自分でもできることから始めようと思いました。
実際に塗るのが良いことはもちろんわかっていますが、イメージが全くわかないまま手をつけて、「やっぱり自分には無理なんだ」と落ち込み、苦手意識を持ってしまうことは避けたかった。
このイメージ固めからスタートする進め方は私に合っていたようで、イメージがおぼろげながらも、先日やっと透明水彩の第一歩を踏み出すことができました。
透明水彩らしさを台無しにしたんじゃないかという心配はありますが、楽しかったです。
イメージ固めが良かったのか、水彩でできることがなんとなく見えてきたような気がします。
今後も少しずつ透明水彩や水彩色鉛筆を取り入れて、慣れていきたいなと思います。
終わりに
私のように頭であれこれ考えてなかなか行動に移せない人は、納得するまで考えた方がいいこともあるのかもしれません。
自分の中の引っかかる部分、納得いかない部分、ためらってしまう部分を、1つひとつ少しずつほぐして紐解いてあげることで、思わぬ理由が見つかることがあります。
私はこのおかげで、水彩に対するブレーキの意外な理由を知りました。
あんなに水彩に手をつけることを怖がりためらっていたのに、自分でも気づかなかった意外な理由を知ったおかげで、割とすんなり一歩を踏み出すことができました。
もし私と同じように何かブレーキがかかってしまっている人は、その原因を1つひとつ紐解いて見てください。
ブレーキがなかなか外れないとしても、「この性格のせいだ」とか「やっぱり私はダメなんだ」と、自分の性格だけに原因を見出して責める必要はありません。
何か他に自分でも気づかない理由がきっとあるはず。
それを知ると、案外すんなり一歩を踏み出すことができるかもしれません。
それにしても今回の記事を見返すと、私すーごい面倒な人ですね(笑)。
でも、あれこれ考えてしまう性格だからこそ、その悩んだ経験をこうしてブログに書くことができています。
これからも、そんな私の性格と経験が、少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです。
ではまた次回〜。