新しい塗り絵本を塗り始めました。
と言ってもまだ何も塗っていません。
今回は、いつも最後に手をつけている背景からスタートしました。
今日は背景を描いている様子をご紹介します。
乙嫁語りにしか見えない
今回塗るページはこちら。
乙嫁だー!
乙嫁語りだー!
初めてこのイラストを見たときから、「乙嫁語り」のイメージしか思い浮かばなくなりました。
このページを見て「乙嫁語り」を思い出したのはきっと私だけじゃないはず。
さてどうやって塗ろうかな。
眺めているうちに、背景にアミルさんの額飾りの模様を描いたら面白いんじゃないかと思いつきました。
(*アミルさんは「乙嫁語り」の主人公です。)
いつもはメインイラストの色を塗ってから背景に着手するんですが、今回描こうとしてる背景は相当細かい。
色塗りに使用予定の油性色鉛筆・ポリクロモスは、塗った後に手で擦れて色が伸びちゃうことがあるので、最後に背景を描き込むのはちょっと危険。
ということで、今回は背景からスタートすることにしました。
設計図作り
アミルさんの額飾りの模様を下書きします。
が、あの模様よくよく見ると結構複雑なんですよね。
いきなり塗り絵本誌に一発書きは恐ろしいので、別の紙に設計図を描きました。
「乙嫁語り」数冊とにらめっこしながら、大体の模様の構造をラフ書きしたのが左上。
この時点で大体の線幅を決めました。
決めた線幅でおかしくないかを確認するため、定規できっちり長さを測って清書したのが真ん中の図です。
この時点で、
「私何やってるんだろう……」
「大変なものに手を出した気がする」
「私は一体どこに向かっているんだ」
という考えが頭の中でループしていました。
もうこの時点で力尽きそうになりましたが、まだスタートラインにも立っていません。
本誌は手付かずのまっさらな状態。
頑張れ私……!
下書き
さて、別の日にいよいよ本誌に下書きを開始しました。
額飾りの模様は、イラストの上下に1つずつ描きます。
下部分は模様を上下ひっくり返して描きました。
定規で長さを測って印をつけます。
印に合わせて線を引きます。
ここが1番神経を使います。
ずれると形が崩れたり斜めになったりするので大変です。
線を引くことができたら、細かい模様を描き込んでいきます。
すぐ終わる簡単な模様からやっつけます。
中の細かい模様を描いていきます。
細かすぎて定規は使えないので、息を止めるようにフリーハンドで描いています。
複雑な模様ではあるんですが、あらかじめ設計図にきっちり描いていたのが良かったのか、模様をすっかり覚えてしまいました。
これで下書きは完成です。
ペン入れ
下書きにそってペンでなぞっていきます。
使用したペンは次の3種類。
ペン先はこれくらいの細さです。
奥から0.3mm、0.05mm、0.03mmです。
下書きと同じ順番でペン入れをしていきます。
1番外側の直線のみ0.3mm、それ以外の直線は0.05mmを使用しています。
こちらの画像に写っているペンも0.05mmです。
大きめの模様も0.05mmでなぞりました。
さて、中の細かい模様。
こちらは1番細い0.03mmのペンを使用しました。
下書き同様フリーハンドです。
修正の効かないペン入れのフリーハンドが1番恐ろしい。
息を止めるようになぞっていました。
上部分をすべてペン入れすると、こんな感じになります。
ページ下の模様も同様にペン入れをし、最後に消しゴムをかけて完成です。
じゃーん!!
ねえ、もう完成で良くない……?
イラストと似たような世界観だからか、乙嫁語りのデザインが予想以上に合っているように感じます。
終わりに
信じられるか……。
塗り絵なのにまだ何も塗ってないんだぜ……。
「完成☆」みたいな雰囲気漂ってるけど、まだ始まってすらいないんだぜ……。
ということで、これから色塗りに入ります。
まずは肌色から塗り始めるので、次は肌塗りの様子をご紹介できたらなと思っています。
ではまた次回〜。
次>肌塗りの様子はこちら