今日は塗り絵本に関するご相談についてです。
私は収集癖があり、塗り絵や画材など気になったものはすぐに買ってしまいます。
塗り絵本も塗っていないものも含めざっと80冊ほど溜まってしまっているのですが、仕事が忙しく生きてる間に塗り終わりそうにありません。
それでも、新しいものが出て気になるものがあれば買ってしまうと思います……。
なぜなら見てるだけでも楽しいんです!
そこでお聞きしたいのは、この増えすぎていく塗り絵はこのまま増やしてもいいのか?
増やしていくならどう自分に言い聞かせるのか?
それとも厳選していった方がいいのか?
その場合の厳選方法はどうしたらいいのか?
本当に欲しいものだけを買うのがベストな答えなのでしょうが、どうしてもストレスの多い日々を過ごしていると自分を甘やかしてしまい、買ってしまうので困っています。
塗り絵にハマった人の多くが、一度は感じたことがあるのではないかというお悩みですね。
私も、最近はペースが落ちましたが、「こんなに増やしていいんだろうか」と何度も自問自答してきました。
塗り絵本を増やすことについては、過去に何度かブログ記事でお話しました。
今回は、また少し違った視点で私なりの考えをお話したいと思います。
先送りや我慢は情熱を失わせる
私は子どもの頃からシルバニアファミリーが大好きで、誕生日やクリスマスプレゼントで少しずつ家具や人形、お店やお家を集めてきました。
本当はもっとたくさん欲しかったけれど、子どもが自由に使えるお金は多くありません。
特にお家やお店は何千円、高いものだと1つ1万円近くするので、自分で好きに買うことはできませんでした。
そんな私の当時の夢は、「大人になったら広い部屋にシルバニアを全て並べて遊ぶということ」。
ひと部屋を全てシルバニアのために使い、並べて飾って遊ぶことが夢でした。
そして大人になった現在、子どもの頃より自分の自由になるお金はたくさんあります。
決して広い部屋ではないけれど、シルバニアを並べようと思えばできるスペースもあります。
でも、たった1つだけないものがある。
それは「情熱」。
大人になった今でも好きだけれど、昔ほどの情熱はありません。
今さら自分でお家や家具を買い足して、並べて遊ぼうという気にはなれません。
先日実家に帰省したときにシルバニアファミリーを久しぶりに開封しました。
そして、子どもの頃の「シルバニアをたくさん買って広い部屋に並べる」という夢を思い出しました。
しかし、今でも好きだけど、昔ほどではないということ。
実現しようと思えばできるのに、もうその気持ちがないことに気づきました。
ショックでした。
子どもの頃に「いつか大人になったら……」と夢を抱く人は多いと思います。
しかし、「今は無理だから」とやりたかったことを我慢していると、そのうち忘れてしまったり、後から思い出したとしても情熱が薄れてしまいます。
そのことに対して、言いようのない寂しさと悲しさが襲ってきたのです。
好きな気持ちがずっと続くとは限らない
この経験をしてから、今回の塗り絵本に関するご相談を思い出しました。
このご相談をいただいたのは実は1年前のプレゼント企画のとき。
ずっと自分の中でしっくりくる答えが見つからず、回答することができませんでした。
しかし、シルバニアの経験から気づいた今ならお答えできます。
欲しいと思うならぜひ買いましょう。
今のあなたが感じている「好き!」「楽しい!」という気持ち、我慢せずに大事にしてほしいです。
気持ちが強いときにこそ、変に我慢せず、どんどん買ったり塗ったりしましょう。
だってその方が絶対に楽しい。
自由に使えるお金があるのに、変に理由を作って我慢をして「いつか」「後で」と先送りすると、いざできるときになっても当時ほどの情熱もワクワク感も薄れてしまいます。
せっかく生まれた「好き!」「楽しい!」という気持ちがもったいない。
その気持ちがずっと続くとは限らないんです。
だから気持ちが強いときにこそ、どんどん楽しんでほしい。
私たちは一体いつまで我慢し続けなければいけないの?
塗っていない本がたくさんあるのに、次から次へと欲しくなる。
こんなに塗り絵本を買って、途中で飽きたらどうしよう。
そのときはそのときです。
飽きてしまったら、売るなり譲るなりすればいいだけ。
今の自分が欲しいと思っていて、買うことができるお金もある。
なぜ我慢するの?
なぜ我慢しないといけないの?
だって好きなんでしょう?
今欲しいんでしょう?
どうして自分のお金を好きなことに使ってはいけないの?
私たちは一体いつまで我慢し続けなければいけないの?
もしかしたら、私を含め多くの人は小さい頃から「我慢をするクセ」がついているのかもしれないなと思いました。
しつけやお金の使い方を覚えるためにも、「我慢」は大切なことですよね。
しかし、自由に使えるお金がある大人になってからも、好きなことに対してまで我慢をしなければいけないのでしょうか?
また、塗り絵にハマり、お金や時間を注力する一方で、冷静になろうとする自分がいるのだと思います。
だから、「こんなに増やしてもいいんだろうか?」と冷静な自分が問いかけてくる。
一旦立ち止まって、冷静になることは大切です。
生活できなくなるほどお金を使ってしまっては元も子もありませんしね。
しかし、自分で自由に使えるお金があって、「今」欲しいと思っていて、冷静になってもやっぱり好きだと強く思うなら。
「今」の自分の気持ちに無理に蓋をしないでください。
その気持ち、また味わえるとは限りません。
味わえるときに味わって、楽しめるときにたくさん楽しんでください。
終わりに
このご相談をいただいてから、ずっと答えを探していました。
ご相談くださった方には、大変長いことお待たせしてしまって申し訳なかったです。
ご相談者の方にはもうこの回答は必要ないかもしれませんが、最近塗り絵を始めたという人にはお役に立てるかなと思い、書きました。
私自身1年越しでようやく自分の納得いく答えが出せたこと。
実体験を踏まえて皆さんに私の気持ちをお伝えできたこと、本当に嬉しいです。
シルバニアで感じた、
「今ならできるのに、もうあの頃の気持ちはなくなっちゃったんだ……」
という寂しい悲しい気持ち。
大人の塗り絵にハマっていて、今自由に使えるお金があるのにしなくてもいい我慢をしている人がいたら、あとから私のような後悔はしてほしくありません。
ぜひ「今」を思う存分楽しんでください。
ではまた次回~。
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