先週、映画「ドリーム」を見に行きました。
1960年代のアメリカ、NASAで働く3人の黒人女性が人種差別を乗り越えて活躍するストーリーです。
映画を見て考えさせられたことがいくつかあったので、ご紹介します。
*一部ネタバレになるところもあるので、「これから見に行くからまだ知りたくない!」という方はご注意ください。
100年後も意義があるものは?
3人の才能ある黒人女性が、それぞれの仕事において人種差別で壁を感じる場面が随所に見られます。
そのうちの1人、メアリーはNASAの技術者として働くことが夢。
技術者としての才能も十分にあり、上司もそれを認めていて「技術者の職に応募してみろ」と言ってくれます。
しかし、勇気を出していざ応募してみると、別の上司から「応募資格を満たしていない」と拒否されます。
その資格とは、白人しか通えない学校で技術者養成プログラムを受講すること。
そこでメアリーは白人の学校に通うため、裁判所で判事に許可を求めます。
「あなたが今日処理する案件の中で、100年後も意義があるものは?」
映画の中で良いセリフはたくさんあったのですが、中でもこのセリフは強烈に印象に残りました。
白人男性ばかりの学校に、黒人女性が通えるようにすること。
自分の夢のために諦めずに判事に願い出ること。
判事がそれを許可するという前例を作ること。
それは100年後も意味のあることだと、この時代に主張できるその凛とした姿。
本当に素敵でした。
100年後は無理でも1週間後ならできるかもしれない
100年後も意味のあること。
映画を見終わってから、私にそういうことができるだろうかとふと思いました。
さすがに100年先も意味のあることなんて大それたことは想像できません。
しかし、1日後、1週間後、1ヶ月後ならどうでしょうか。
私が感じたこと、経験したことをこうしてブログで発信すること。
これは、誰かにとって意味のあることになり得るんじゃないだろうか。
今日私がブログで発信した内容が、明日、明後日、1週間後、1ヶ月後、1年後……、誰かの役に立てるかもしれない。
「100年後も意味のあること」という壮大なことはできませんが、1週間後に誰か1人にとって意味のあることなら、今の自分でもできるかもしれない。
そう気付きました。
もちろんまずは自分が楽しむことが1番。
その楽しんだ経験が、ブログを通して結果的に誰かの役に立てるのだとしたら、それはとても嬉しいことです。
これからも私の発信した内容が、誰かの考えるきっかけになったりヒントになってくれればいいなと思います。
人種差別ってもったいない
この映画を見終わって、人種差別は差別を受ける側だけでなく、する側にとっても大きな損失なのだと感じました。
「黒人だから」という根強い差別意識が随所に見られましたが、結局個々の能力の前に人種なんて何の意味も持たない。
人種の違いで差別をし、能力発揮の機会を奪うことは、黒人女性だけでなく、彼女たちを雇用する側にとってももったいないこと。
人種なんて関係なく、彼女たちの個々の能力をもっと早く認めることができていれば、NASAの宇宙開発ももっと早く進むことができたのではないか。
そう思わずにはいられませんでした。
行きたい人が、行きたい道を、理不尽な障害なく選べるようになること。
それがどれだけ大事なことか。
差別する側、される側双方にとって、その必要性を強く考えさせられる映画でした。
合わせて見てほしい映画
アメリカの人種差別についてもっと詳しく知りたい方には、ぜひこの映画も見ていただきたいです。
「ヘルプ」はアメリカの1人の白人女性が、メイドとして働く黒人女性たちの受けている差別や理不尽さに気付き、ライターとして真実を書こうとするストーリーです。
1960年代のアメリカの黒人差別がどのようなものだったのか、「ドリーム」よりも具体的に描かれているので、より理解できると思います。
この映画を見た当時、私はアメリカの歴史にあまり詳しくなかったので、視聴後にアメリカの歴史や黒人差別について数冊本を読みました。
どうして黒人差別が生まれたのか、おぼろげな知識しかなかったのでとても勉強になりました。
歴史的な背景や当時の事情も少し知っておくと、「ドリーム」、「ヘルプ」ともに、より映画を深く楽しむことができるので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
終わりに
「ドリーム」、今日ご紹介した他にも素敵なセリフがたくさんあります。
はあちゅうさんや宮本佳実さんが書かれていたので、ご紹介しておきますね。
人類の月面着陸を目指すスタッフの「私の心はもう月に行っている」って言葉がすごくかっこよかった。
— はあちゅう (@ha_chu) 2017年10月9日
まず心を夢に到達させる。信念があって、行動がついてくる。
世の中の常識のほうが時代遅れだということもある。
— はあちゅう (@ha_chu) 2017年10月9日
「今の社会が正しいわけじゃないの。正しいことをする人が正しいのよ」
っていうセリフ、ノートに書き留めた。正しいことが何かを自分の頭でちゃんと考える習慣が大切だよなぁ。
興味がわいた方は、ぜひぜひ映画館で見てみてください。
私ももう1回見に行きたい^^
ではまた次回~。