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【PR】塗り絵本「森のなかへ」④ 毛並みの模様がある動物の塗り方

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7月にグラフィック社さんから発売された塗り絵本「花と動物を彩るコラージュぬりえ 森のなかへ」。

この度グラフィック社さんから本を提供していただき、サンプルページの彩色を担当させていただきました。

hananurie.exblog.jp

このブログでも、詳しい塗り方を全4回にわたってご紹介しています。

最終回の今日は、イラストのメインである動物について。

毛並みの模様がある動物の塗り方をご紹介します。

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使用した塗り絵本

 

使用した画材

 

キツネ使用色

第1回の記事でもお話しましたが、キツネは赤ずきんをイメージしているので、赤色で塗りました。

メインで使用したのは次の4色。

・130 DARK FLESH
・226 ALIZARIN CRIMSON
・225 DARK RED
・267 PINE GREEN

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【130】と【226】をメインにし、【225】と【267】は影部分に使用しました。

 

このキツネのイラストは表紙と同じだったので、キツネの毛並みの色をつける場所、白くする場所は表紙を参考に決めました。

写真ではわかりにくいんですが、白くする場所もうっすら色を塗っています。

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白くする場所に使ったのは次の4色。

・103 IVORY
・132 LIGHT FLESH
・189 CINNAMON
・146 SKY BLUE

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【132】と【189】は、以前人物の肌色を塗ったときにも使用しました。

今回は【132】をベースに使い、【146】と【189】を影部分に塗っています。

【103】は全体のなじませ役として使用しました。

▼人物の肌色を塗ったときの記事はこちら

 

オオカミ使用色

最後まで何色にするか悩んだオオカミ。

オオカミの周りが色鮮やかな配色だったので、対照的にしようと思い、無彩色の灰色で塗ることに決めました。

使用したのは次の4色です。

・230 COLD GREY Ⅰ
・232 COLD GREY Ⅲ
・235 COLD GREY Ⅵ
・146 SKY BLUE

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寒色系の灰色3色でグラデーションを作りました。

当初はこの3色だけで塗っていましたが、どうにも無機質に見えてしまう。

あまり生き物らしさがなく、オオカミだけ周りから浮いてしまっていました。

そこで、薄い青色の【146】を全体に重ねたところ、自然と周りになじんだような仕上がりになりました。

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周りがカラフルな中に無彩色を入れるときは、多少彩度のある色を重ねた方が、周囲になじみやすいなと感じました。

 

動物の塗り方

以前、動物の毛並みの塗り方をご紹介したことがあります。

このときは、「塗る」というよりも、毛を1本1本描いていきました。

今回は、動物に毛並みの模様が描かれていますよね。

塗る上で意識したポイントをご紹介します。

 

キツネ

この塗り絵本は、動物が大きく描かれているのが特徴です。

塗る範囲が広くて大変なので、毛を1本1本描くような塗り方はせず、グラデーションを意識しながら塗りました。

影になる部分は色濃く、出っ張っている部分は明るく薄く見えるように塗っています。

濃く塗った主な箇所は、キツネの顔の影になっている部分。

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そして、キツネの下半身のラインに沿ったところ。

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顔周りと下半身のラインに沿った部分を濃く塗り、間のお腹は薄くなるように塗りました。

塗る前と後を見比べると、こんな感じになります。

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影を意識すると立体感が出るので、塗っていてとても楽しかったです。

 

オオカミ

オオカミは、ウロコ模様をどうやって塗るか悩みました。

ウロコを1枚1枚塗るのはさすがに大変そう。

そこで、前回ご紹介した植物の塗り方と同じように、「細かい模様はある程度のかたまりとして考える」という方法で塗ることにしました。

毛並みのウロコ模様全体を使って、グラデーションを作っています。

頭と足の付け根部分を濃く塗り、胴体やお尻は薄くなるように、灰色3色を使ってグラデーションを作りました。

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塗る前と後を見比べると、こんな感じになります。

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1番不安だったオオカミ、出来上がってみたら1番のお気に入りになりました。

カッコいい!!

 

毛並み模様が便利!

今回、毛並み模様が描かれている動物を初めて塗ったんですが、この毛並み模様の効果にびっくりしました。

毛並み模様があるおかげで、毛を1本1本描かなくても十分毛並みらしく見えるんです。

特に、オオカミのウロコ模様。

塗る前はちゃんと毛並みっぽく見えるのか不安でしたが、キレイな毛並みに見えた瞬間は感動しました。

難しいことをしなくても、ただ塗るだけで動物の毛並みらしく仕上がる。

動物を塗ることに対して苦手意識があった私にとって、これはとても嬉しい発見でした。

 

骨格を意識して塗るのが楽しい!

今回動物を塗っていて、特に楽しかったのが骨格。

キツネの足の骨のくぼんでいるところに影をつけたり。

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オオカミの鼻筋に沿って影をつけたり。

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この塗り方がものすごく楽しかったです。

骨格を強調するように影をつけると、よりリアルな動物らしさが増すような気がします。

以前、「ジョハンナからの贈りもの」のトナカイを塗りました。

このときも、トナカイの鼻筋に沿って影をつけるのがとても楽しかったです。

ちょっとマニアックな楽しみ方かもしれませんが、ぜひ試してみてください^^

 

終わりに

動物の塗り方、いかがでしたか?

ジョハンナ・バスフォードさんの「ふしぎな王国」にも動物がたくさん出てきますが、ジョハンナさんの描く動物はデフォルメされていて、どちらかというと「キャラクター」のような印象が強いですよね。

「花と動物を彩るコラージュぬりえ 森のなかへ」に登場する動物は、どちらかというとリアルに近い描かれ方をしています。

毛並み模様も良い効果を発揮するので、ただ塗るだけでカッコいい動物のできあがり!

これには本当にびっくりしました。

そして、どの動物も大きく描かれているので、細かい塗り絵が苦手という人にとって塗りやすいイラストだと思います。

動物を塗るのが好きな人はもちろんのこと、私のように動物を塗ることに苦手意識がある人も、ぜひぜひ塗ってみてください。

 

さて、今回で、サンプルページの塗り方のご紹介はおしまいです。

全4回、お付き合いくださってありがとうございました。

「私も塗ってみたい!」と思っていただけたら、それが何より嬉しいです。

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「森のなかへ」には、今回ご紹介したサンプルページの他にも、素敵な動物のイラストがたくさんあります。

ぜひ、好きな色で素敵な動物たちの森を作ってみてください。

 

 

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