ハロウィン風塗り絵、いよいよ最後の背景に取りかかっていきましょう。
背景は、先に満月を描いていました。
今回は、月の周りの空を、水彩色鉛筆と水筆ぺんを使って塗っていきます。
ハロウィン風塗り絵 記事一覧
⑥完成!背景を水彩色鉛筆で塗ってみた
使用した塗り絵本
「ロマンティック・カントリー」シリーズ の2冊目。
この中のふくろうが登場するページを塗っています。
使用した画材
使うのは、ステッドラーの水彩色鉛筆カラトアクェレルです。
水筆ぺんは今回は2種類使いました。
範囲の広いところには平筆タイプを、細かいところには小サイズの水筆ぺんを使いました。
使用色
背景の空に使用したのは、こちらの4色です。
・36 indigo(紺色)
・330 powder blue(薄い青色)
・6 violet(紫色)
・61 dark mauve(紫寄りのピンク色)
場面が夜なので、36の紺色がメインです。
月の周りは、330の薄い青色を使いました。
空の下部は、紺色から紫色、ピンクへのグラデーションを目指しました。
背景を塗りましょう
塗り方の大まかな流れは以下のとおりです。
1.下塗り(ドライ)
2.水筆ぺんで溶かす
3.加筆する(ドライ)
「ドライ」は水彩色鉛筆を乾いた状態で塗ることを指します。
この流れに沿って見ていきましょう。
1.下塗り(ドライ)
まずは、水彩色鉛筆でざっと下塗りをしました。
メインに紺色、下の方に紫色とピンク色を使っています。
月の周りは紺色を薄めに塗りました。
下のグラデーションは、この後水筆ですべて溶かしてしまうので、ざっくり塗りました。
2.水筆ぺんで溶かす
全体を2種類の水筆ぺんで溶かしました。
筆先を上からトントンと置くように溶かしました。
水筆ぺんは、範囲の広いところには平筆タイプを、枝の間などの細かいところには小タイプを使いました。
筆先に色が残ってしまいました。汗
グラデーション部分はこんな感じになりました。
うーん……これ大丈夫だろうか……。
ちなみに、背景全体に水筆ぺんを入れた後の、紙の反り具合はこんな感じでした。
紙はデコボコにはならず、ページの端が少し反るくらい。
最終的に紙はほぼまっすぐに戻りました。
3.加筆(ドライ)
加筆は少し迷走しました。
背景を水筆ぺんで溶かした後、この写真のようにムラができていました。
ムラの濃さや色合いを整えるように、色鉛筆を横方向に動かしながら塗っていきました。
広い面積のところは大体ざっくりと加筆しましたが、どうにも違和感が大きい。
そこで、イラストとの境目を整えることにしました。
スッキリしましたね。
イラストの線まで背景を塗ってしまうと、メインのイラストに使った色が埋もれてしまいそうだったので、イラストの線との間に少し余白を残しました。
ハロウィン風塗り絵が完成しました
背景をすべて塗り終え、こんな感じに出来上がりました。
今回の背景は、油性色鉛筆のときほどきめ細かくは塗っていません。
加筆した後でも、水筆ぺんによるムラがわずかに残って見えますが、それがちょっとした味になってくれて、面白い仕上がりになったなと思います。
また、水筆ぺんによる色の広がりがあったので、油性色鉛筆だけのときと比べるとザクザク粗めの加筆でも問題なく、何よりスピードが速く仕上がったのが嬉しかったです。
こうやって全体を見てみると、葉っぱに結構水彩らしさが残って見えますね。
木はガッツリ加筆したので水彩らしさはなくなってしまいましたが、同じ画材を使って同じ手順で塗っても、出来上がりにこんなに違いが出るなんて、水彩色鉛筆は奥が深くて面白いなと感じました。
グラデーションはもう少し慎重に
背景下部のグラデーションは、加筆をして最終的にこんな感じになりました。
グラデーションがちょっとブツ切れに見えますね……。
以前、油性色鉛筆で似たようなグラデーションを作りましたが、そのときと比べるとかなり粗いです。
これはこれで良いかなとも思いますが、欲を言えばもう少し上下の色をキレイになじませたかった。
事前にスケッチブックで練習したものの、勢いで塗り進めてしまったところもあり、加筆の段階でもう少し慎重に色を重ねるべきだったなと反省しています。
次に水彩色鉛筆で背景にグラデーションを作るときは、もう少し慎重に進めようと思います。
▼油性色鉛筆で背景にグラデーションを作ったときの記事がこちら
終わりに
ハロウィン風塗り絵、無事に完成しました〜!
ハロウィンらしさが出ているかは微妙な出来上がりになりましたが(笑)、水彩色鉛筆を水筆ぺんと合わせてたくさん使うことができて、いい経験になりました。
カステラみたいになっちゃったけど、満月をどうにか自分で描くこともできたし、塗りたかった木を思いっきり塗ることもできたので、とても楽しかったです!
あ〜!楽しかった!
次回は、ハロウィン風塗り絵の反省と水彩色鉛筆の感想についてお話ししたいと思います。
それでは〜。