今日は井田千秋さんのイラスト集「ふゆのいえ」のご紹介です。
井田千秋さんといえば、塗り絵本「憧れのお店屋さん」の作者さんです。
この塗り絵本は、すでに持っている方も多いのではないでしょうか。
女の子が様々なお店屋さんを巡っていくというストーリー。
それぞれのお店の内装や、パンやお菓子、服や靴といった商品が陳列されている様子が描かれています。
やわらかいやさしい線で描かれる、細かい小物の数々。
は〜!たまりません。
そんな素敵な作家さん・井田千秋さんの新作イラスト集「ふゆのいえ」を購入しました。
「ふゆのいえ」の魅力
一人の女性の、ある冬の一日。
朝から晩までのお家で過ごす様子が描かれています。
女性の住まいは和洋折衷の平屋で、離れもあります。
こんなところで一人暮らし。憧れます。
「懐かしさ」を刺激するお家
家は木造建てで、どこかレトロな雰囲気が漂います。
内装や小物がおしゃれかと思いきや、どこか乱雑としたところもあり、日常を垣間見ている気分になります。
寝室の様子や、離れのアトリエの様子は、私はこんな家に住んだことがないにもかかわらず、なんだか懐かしい気分になりました。
似ているわけではないけれど、なんとなく祖父母の家を思い出しました。
古いような新しいような。
おしゃれなような乱雑なような。
このバランス感覚が素晴らしいです。
質感の表現に想像力を掻き立てられる
冬の一日を描くこのイラスト集。
寒さから身を守るように重ねられた毛布や布団、ブランケット。
女性の着ているざっくりニットセーター。
柔らかそうなふんわり枕や布ソファ。
冬には欠かせない多様な布の描き分けがすばらしいです。
特に枕のふんわり感は素敵で、私もあんな枕が欲しいです。
また、木造家屋の木の質感にうっとりしてしまいます。
特に、最近塗り絵で描き込みをすることが増えてきたので、真似はできませんがとても参考になります。
こんなにもやさしい線で、レトロで多様な木の質感を表現しています。
家の柱、天井、床、家具、台所の棚。
どれも異なる木の質感で描かれていて、その部屋の雰囲気が伝わってきます。
私は木を表現するとしたら、適当に何本か線を描き足して木目のように見せることしかできないので、このような多彩な質感の表現方法はさすがプロだなと感じました。
ちなみに、このイラスト集の最後の方では、女性の住む平屋の間取り図と、1ページごとの作品解説が載っています。
昔からマンションや一軒家の間取り図を見るのが好きだったので、ものすごく楽しい。
購入はこちらから
こちらのサイトから購入しました。
B5変形サイズで、22P。
お値段は1,000円です。(別途送料がかかります。)
こちらのイラスト集は、今年の1月に開催された井田千秋さんの個展の作品がまとめられています。
私はさすがに東京まで行くことができなかったので、今回作品集として販売されて嬉しかったです。
個展を見逃してしまった!という方はぜひ買ってみてはいかがでしょうか。
井田千秋さんの新作塗り絵本は出ませんか?
私の願望です。
塗り絵本「憧れのお店屋さん」も人気のようですし、井田さんの新作塗り絵本、ありえそうな気がします。
これだけ素敵な「いえ」を描くので、ぜひとも次の塗り絵本は家の内装がたくさん描かれているといいなとひっそり期待しています。
左:憧れのお店屋さん(塗り絵本)
中央:おしろにすんでいる(作品集)
右:ふゆのいえ(作品集)
写真中央の、井田千秋さんの前作の作品集「おしろにすんでいる」の詳細はこちらからどうぞ。
終わりに
いまだにもったいなくて眺めている「憧れのお店屋さん」。
Instagramを見ると、みなさんすごく素敵に塗っています。
井田千秋さんの絵が彩られると、線画のときとはまた違った印象になるので、Instagramを眺めているのもすごく楽しいです。
私も早く塗らねば……!
ああ、でも塗りたいものが他にもたくさん。
塗るものがたくさんあって困るという日が来るとは思いませんでした。
塗り絵をきっかけに井田千秋さんを知ることができたので、良い趣味に出会えてよかったです。
では、また次回〜。
追記:井田千秋さんの新作塗り絵本をご紹介
「憧れのお部屋」では、様々なタイプの女の子の、お部屋のイラストを塗ることができます。
こちらの「森の少女の物語」は、「借りぐらしのアリエッティ」や「おやゆび姫」を思い出させるようなポストカードサイズの塗り絵です。