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(後編)水彩色鉛筆と水筆で「森の少女の物語」のカードを塗ってみた

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数年ぶりに水彩色鉛筆と水筆を使って塗り絵をしています。

前回は、葉っぱを塗る様子をご紹介しました。

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今日は残りのパーツを塗る様子と、塗り終えての水彩色鉛筆の感想をご紹介します。 

 

使用した塗り絵本

わたしの塗り絵 POST CARD BOOK 森の少女の物語

わたしの塗り絵 POST CARD BOOK 森の少女の物語

  • 作者:井田千秋
  • 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
  • 発売日: 2017/11/22
  • メディア: 単行本
 

こちらはポストカードサイズの塗り絵で、巻末にさらに小さいサイズのカードがあったので、今回はそちらを塗っています。

 

追記:2020年10月に新装版が発売されたみたいです。

 

使用した画材

ステッドラーカラトアクェレル水彩色鉛筆の詳細は、こちらの記事でご紹介しています。

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前回はここまで塗りました

前回は葉っぱを塗る様子をご紹介しました。

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今日は、残りのパーツを塗る様子をざっくりとご紹介します。

 

きのこ

きのこの使用色は以下のとおり。

かさ部分
・2   red(赤)
・260 tuscan red(渋めの赤)

柄の部分
・17  light ochre(薄い黄土色)
・49  fawn(子鹿色)

かさは下の部分に濃い渋めの赤260を入れてグラデーションにしました。

柄は影に49、全体に17を塗っています。

 

きのこのかさと柄の部分を、それぞれ2色で塗った後、水筆でぼかします。

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乾いてから、かさと柄をそれぞれ加筆しました。

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柄に使った2色が、重ねるとふんわりとした雰囲気のある色になり、とても良かったです。

 

青い実

使用色

・35 turquoise(ターコイズ)
・59 green(濃い青緑色)

影部分に青緑色59を使用し、全体にターコイズ35を重ねました。

 

2色で下地を塗った後、水筆でぼかします。 

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これは水筆でぼかした時点で、とてもキレイな色でした。

でもやっぱりちょっと物足りないので、2色で加筆しました。

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実同士が重なるところに、青緑色の59を影として入れました。 

 

どんぐり

どんぐりは、以前塗り絵本「森のなかへ」で金色を作ったときと同じ塗り方をすることにしました。

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 使用色

・110 bright yellow(黄色)
・4   orange(オレンジ色)
・77  warm sepia(茶色)

オレンジ色4と茶色77は影部分に少しだけ使います。

 

まずは3色を使ってざっくりと下塗りをします。

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水筆でぼかします。

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色の薄い中央から、端の濃いほうへ向かって水筆を動かしました。

 

最後に、3色を使って加筆をします。

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またもや加筆で濃くしすぎたかもしれぬぬぬ……。

 

どんぐりの帽子の部分も同じように塗りました。

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どこまで加筆するかの加減が難しいです。

 

リボン

使用色

・21 light carmine(薄いピンク色)
・23 bordeaux(濃いピンク色)
・55 green earth(渋めの緑色)

影部分やピンク色を強調したいところに、濃いピンク色の23を使いました。

特に色を暗くしたいところには、緑色の55も重ねています。

 

3色を使って、ざっくりと下塗りをします。 

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水筆でぼかしました。

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色の薄いところから濃いほうへ(▲写真の矢印の向きで)、 水筆を動かしました。

 

乾いてから、3色で加筆をしました。

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このリボンは、今回塗った中で1番水彩色鉛筆の水彩らしさを残せたような気がします。

薄くしたいところを加筆しすぎずに、水筆で溶かした色の薄さとやわらかい広がりを残すことができました。

 

オレンジピンクの実

使用色

・11 sand(オレンジに近い黄色)
・20 magenta(ピンク色)

今まであまり重ねたことのない色を組みわせてみました。

影部分にピンク色20を使い、全体にオレンジ色11を塗っています。

 

2色でざっと下塗りをします。 

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水筆でぼかします。

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乾いたら、2色で加筆をします。

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美味しそうなかわいい色ができあがりました。

 

最後に各パーツの周りに色を入れていきます。

使用色

・17  light ochre(薄い黄土色)

きのこの柄の部分に使った色です。

とてもいい色で雰囲気が出るなと思い、ここでも使うことにしました。

 

きのこや葉っぱの周りに、ざっくりと下塗りをします。

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水筆でぼかしました。

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ほんのり色がついて雰囲気が出たらいいなと思ってやってみました。

薄い色を単体で塗ると、水筆を入れたときにさらに色が薄くなります。

下塗りは思っているよりしっかり塗っても大丈夫そうということがわかりました。

ちなみに、このパーツの周りのぼかし方は、「はじめてさんの水彩色鉛筆Lesson」を参考にしました。

 

マスキングテープをはがす

できあがったので、マスキングテープをはがします。

紙が破けないように、おそるおそるゆっくりはがしました。

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なんとか大丈夫でした。

今回は、紙をマスキングテープで板に固定した状態で、水を使いました。

マスキングテープからはがした後の、紙の反り具合はこんな感じでした。

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 完成!

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今回は水筆の使い方や加筆に集中したかったので、配色は適当に決めました。

鳥や上にある実がいまいちになってしまったんですが、作者の井田千秋さんのかわいい絵のおかげで、どうにかまとまってくれました。

 

数年ぶりに水彩色鉛筆と水筆を使った感想

水分量は少なめが好き

今回は、次の2点を意識して水筆を使いました。

・水筆はティッシュでこまめに拭き取り、水分量をごく少なめにする。

・筆先をちょんちょんと軽く置くように動かして、少しずつ色を溶かす。

水分量が多いと、水の中で色が泳いで思わぬ方向に色が動くことがありました。

私にはまだまだ手に負えないので、しばらくは水分量少なめで様子を見ようと思います。

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*筆先に色がついちゃっていますが支障はないです。新品はもちろん真っ白です。

 

水筆でぼかすとやわらかくなめらかに仕上がる

水筆でぼかしてから加筆をすると、油性色鉛筆のときよりもやわらかくなめらかに仕上がることがありました。

こちらの葉っぱとリボンがなめらかに仕上がった気がします。

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油性色鉛筆のときは、色鉛筆で紙の白い部分を埋めるように塗っていました。

そのため、つい濃くなりすぎることがしばしば……。

しかし、水彩色鉛筆を水筆で溶かすと、色が薄く全体に広がってくれるので、油性色鉛筆で紙の白い部分を埋めていたときよりも、色が薄くやわらかい印象になります。

今回は加筆をしすぎることが多々ありましたが、この葉っぱとリボンのように、水彩色鉛筆と水筆の組み合わせを生かす塗り方ができるようになりたいなと思いました。

 

水彩色鉛筆、いいかもしれない!

今回お試しで小さいサイズのカードを塗ってみましたが、意外と今の私に合っている画材かもしれないと感じました。

水に溶かして下地として薄い色を表現したり。

ドライで使って色鉛筆として加筆したり。

私は薄くしたいところもついつい濃く塗ってしまうので、水に溶けて薄くキレイに色が広がってくれるのはとても助かります。

そして水彩のみだとどうしても物足りなくなってしまうので、同じ水彩色鉛筆で加筆もできるのはとても便利!

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水彩色鉛筆を買って間もない頃は、どう使ったらいいのかわかりませんでしたが、ようやく自分に合った使い方を見つけられたような気がします。

まだまだ練習が必要だし、違う塗り方も試してみたいので、引き続き水彩色鉛筆を楽しみたいと思います。

 

終わりに

久しぶりの水彩色鉛筆、とても楽しかったです!

「今なら前よりも楽しめそうな気がする!」という根拠のない自信とともにダメもとでやってみましたが、思い切ってやってよかったです。

今後の課題

・どこまで加筆するかの調整を練習

・水彩らしさをもう少し生かしたい

・鳥と実の塗り方が絶望的なので要練習

今回、鳥と絵の上に描かれていた実の塗り方がわからず、水彩色鉛筆の使い方とは別の問題が発生しました。笑

これは油性・水彩関係なくどう塗ったらいいのかわからないので、ちょっとどこかで練習します……。

 

さて、今回の水彩色鉛筆は水筆のあとに加筆をしましたが、次は違う塗り方を試してみたいと思います。

それでは〜。

 

 

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