今回のご相談はこちら。
私はちづるさんみたいに、きれいな陰影やグラデーションがつけられません。
今は、イスラム紋様など模様系のぬりえをベタ塗りで塗っています。
模様系以外の、おとぎ話をモチーフにしたぬりえも塗ってみたいのですが、ベタ塗りでは、おとぎ話のぬりえ本などは可愛くきれいに仕上がらないのではと思って購入をためらっています。
ベタ塗りでもアリかどうか、ちづるさんのお考えを聞かせて頂ければと思います。
ベタ塗りで塗る方の中には、同じようなことでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は塗り絵初期の頃はベタ塗りばかりでしたが、配色を工夫することでとても楽しめました。
また、他の方のベタ塗りの作品を拝見していて、ベタ塗りでも工夫次第で素敵な仕上がりになると感じています。
だからベタ塗りもアリです。
大アリです。
そこで今回は、ベタ塗りをもっと素敵な仕上がりにし、かつ、より楽しむためのポイントを3つご紹介します。
配色を工夫する
葉っぱは緑、木は茶色というような固定観念が強い方もいるかもしれませんが、思い切って全然違う色を塗ってみてはいかがでしょうか。
私が塗り絵初期に塗った中で1番楽しかったのはこちら。
塗り絵を始めてから2つ目に完成した作品です。
全てベタ塗りで、塗り方もそんなに上手ではありません。
そして、お花を緑色、葉っぱを茶色で塗るなんて大丈夫だろうかとドキドキしたのを覚えています。
しかし、塗ってみたらとても楽しかった。
イラストを四分割に見立てたり、思い切ってありえない色を使ったり。
今思えば、この作品をきっかけに塗り絵の楽しさに目覚めた気がします。
配色の工夫次第で、ベタ塗りでも素敵に仕上がります。
なかなか色の固定観念が外れないという方は、こちらの記事もぜひご覧になってみてください。
模様をつける
私は現在あまりベタ塗りをしていませんが、ベタ塗りをする方で特にオススメなのがコロリアーティストの菅原志希さんです。
志希さんはベタ塗りでとても素敵な作品を作り上げます。
配色の工夫はもちろん、食品やお菓子のパッケージイラストと塗り絵を合わせるコラボ塗りや背景塗りといったユニークな塗り方を提案されています。
志希さんの作品の中でも、私が最近特にお気に入りなのがこちら。
世界一長い塗り絵『TO THE OCEAN DEEP』/『TO THE MOON』 – おとなの塗り絵を10倍楽しむ塗り方ブログ
世界一長い塗り絵『TO THE OCEAN DEEP』/『TO THE MOON』 – ページ 2 – おとなの塗り絵を10倍楽しむ塗り方ブログ
全てベタ塗りですが、丸い模様をつけるだけでものすごく可愛い!
簡単な塗り方でも発想次第でこんなに魅力的な作品になります。
この他にも、志希さんのブログでは様々なベタ塗りの楽しみ方がご紹介されているので、ぜひぜひご覧ください。
固定観念もガラガラ崩れること間違いなしです!
菅原志希さんのブログはこちら。
丁寧に塗り込む
さて、ここまで配色や模様を工夫することをお話しましたが、そうではなく普通の配色で普通に塗りたいという方もいらっしゃるはず。
そんな方は、いつもより丁寧に塗り込んでみてはいかがでしょうか。
ベタ塗りをすると紙の白い部分が残って見えることはありませんか?
ぜひ色鉛筆をキンキンに尖らせ、紙の白い隙間を徹底的に塗りつぶしてみてください。
丁寧に塗り込むことで、いつもよりワンランクアップした仕上がりになります。
先日のこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ぜひ試してみてください。
終わりに
今回のご相談者さんのように、「ベタ塗りしかできない」、「グラデーションが苦手」というお悩みを頂くことがあります。
「ベタ塗りしかできない」という言葉の裏には、もっと上手になりたいという気持ちが隠れているように感じます。
上手になりたいという方は、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてください。
できることが増えると楽しみ方も広がります。
一方で、グラデーションや重ね塗りといった技法がどうしても苦手という方や、ベタ塗りがやりやすいという方もいるはず。
そんな方には、今回ご紹介したような、ベタ塗りをさらに追求し深く楽しむ方法があります。
だから「ベタ塗りしかできない」なんてそんな悲しいことは言わないでください。
「ベタ塗り」と一言で言っても楽しみ方はたくさんあります。
あなたが無理せず1番楽しいと思える楽しみ方が、あなたのぬりえライフを作ります。
あなたが楽しいと感じるのはどんな塗り方ですか?
「楽しい」という気持ち、ぜひ大切にしてください。
ではまた次回〜。
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