今日はフィキサチーフについてのお話です。
こんにちは。
塗り絵でパステルも使うようになりました。(まだ3回目なのですが)
前回のパステルの質問を読ませていただきました。
パステルを使用したあと仕上げにフィキサチーフをかけた方がいいとのことですが、今のところはパステルを使っている塗り絵で色移りなどはありません。
塗り絵に直接フィキサチーフをかけても問題ないでしょうか?
試しに「ケープ3Dエクストラキープ(無香料)」を画用紙に使ったところ、かけるときに近すぎたということもあって紫がピンクになってしまいました。
2回目で水色のパステルを使い、紙を持って遠くからかけたらいい感じになりましたが、塗り絵に使うのは抵抗があります。
もしいい方法があれば教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
前回のパステルの質問、おそらくこちらの記事ですね。
今日は、私がフィキサチーフを塗り絵に使うときに意識しているポイントをご紹介します。
ポイントを意識しているおかげか、フィキサチーフをかけるときに、にじんだり色が変わってしまったりといった問題は今のところ起こっていません。
「どうやって塗り絵にフィキサチーフを使ったらいいかわからない」という方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
なお、ご質問者さんはケープをお使いとのことですが、私はケープを使ったことがなく、フィキサチーフとケープで使い心地にどれくらい違いがあるのかがわかりません。
そのため、今回は、私が普段使っているターレンスのフィキサチーフを元にお話させていただきます。
私が使用しているフィキサチーフ
ターレンスのフィキサチーフです。
プレゼント企画で塗り絵のポストカードを贈る際に、少しでも色落ちを防げたら……と思い、購入しました。
当時はどれを買ったらいいかさっぱりわからなかったので、Twitterで教えてもらったターレンスのフィキサチーフを選びました。
フィキサチーフをかける前の準備
換気は必須。風通しの良い場所で
ターレンスのフィキサチーフは甘味料みたいな変わったにおいがします。
体に良さそうなにおいではないので、必ず風通しの良い場所で使うようにしてください。
ちなみに私はいつも、窓を開けて、窓際の床に塗り絵を置いて吹きかけています。
スプレーで汚れても良い土台を敷く
スプレーで汚れる可能性があるので、フィキサチーフをかける塗り絵の下には、大きめの紙や解体した平たいダンボールを敷いておきましょう。
以前、ポストカードにフィキサチーフをかけたときは、このように大きい紙を敷きました。
ここまでは大きくなくていいかも……。笑
フィキサチーフかけ方のポイント
①塗り絵から30~40cm程度は離す
ご質問者さんも、「最初はかけるときに近すぎて色が変わってしまったけれど、2回目は遠くからかけたら良くなった」と言っていましたね。
私も初めてフィキサチーフを使う前に、使い方をいくつかのサイトで調べたところ、距離を離してかけるようにとの記載がありました。
どれくらい離すのかという距離は、サイトによって様々でした。
私の場合は、床に塗り絵を置き、30~40cm程度離して吹きかけています。
②「薄くスプレーして乾かす」を3~4回繰り返す
フィキサチーフは一度に大量にかけると、にじんでしまうことがあるみたいです。
私のかけ方は、
1回目 薄く全体にスプレーして乾かす
2回目 乾いていることを確認してから、薄く全体にスプレー
3回目 (2回目と同じ)
という感じで、「薄くスプレーして乾かす」を複数回繰り返しています。
最初に使い方を調べたときに知った方法です。
1回で全体にまんべんなく上手にスプレーできる自信もなく、1回あたりどれくらいの量をかけたら良いのかもわからなかったので、この方法で使いました。
たとえ1回できっちりまんべんなくスプレーできなくても、この方法であればイラスト全体をカバーできると思います。
なお、かけた後はこのように光沢が出ます。
③かけるときのフィキサチーフの動かし方
動かし方に特に決まりはないと思いますが、参考までに私の動かし方です。
イラストの上から下にかけて、ゆるやかなジグザグ方向でスプレーしています。
これで1回です。
2~4回目も同じような動きで吹きかけます。
塗り絵からスプレーがはみ出す可能性が高いので、先述したように、汚れても良い大きい紙やダンボールを土台に敷くようにしてください。
趣味として楽しむ分には今のところ問題ありません
ご質問者さんは、今のところパステルで色移りも特にないとのことなので、個人的に楽しむ範囲であれば、無理にフィキサチーフを使わなくても良いかもしれませんね。
色落ちを防ぎたい、完成作品を飾っておきたい、誰かにプレゼントしたい、という場合は、念のためにフィキサチーフをかけておくと安心だと思います。
私もプレゼント企画を行ったとき、少しでも色落ちを防ぎたいと思ってフィキサチーフを使い始めました。
にじんだり変色してしまうこともないので、趣味として大人の塗り絵を楽しむなら、今のところはこの使い方で問題ないなと感じています。
フィキサチーフも画材や用途によって色々種類があるみたいです。
私のようにゆるいスタイルではなく、「しっかり保存したい!」という方は、ぜひ画材屋さんなどで詳しく訊いてみてください。
抵抗があるときは小さいイラストから試してみて
ご質問者さんは、塗り絵に直接フィキサチーフを使用することに抵抗があるようですね。
それでは、小さいサイズの塗り絵から試してみてはいかがでしょうか?
私も最初はポストカードサイズでした。
当時初めてフィキサチーフを使いましたが、先ほどご紹介したポイント、特に
①距離を離す
②「薄くスプレーして乾かす」を複数回
を意識したおかげで、何とかにじむことなくかけることができました。
塗り絵にフィキサチーフをかけること、最初は抵抗ありますよね。
一生懸命塗った作品ならなおさら。
私も最初のポストカードに使用したとき、
「ここで失敗したら最初から塗り直しだ〜!!」
とドキドキしながらスプレーしたことを覚えています。
今では、完成まで長時間かけた大きいサイズの塗り絵にもスプレーできるようになりました。
1発目は相変わらずドキドキしてしまいますが、どんな感じになるかわかっているので、以前ほどは怖くなくなりました。
1回上手くいけば、次からは要領がわかるので抵抗なくできるようになります。
ご質問者さんが「これならできそう」と思えるところからでいいので、ぜひ少しずつやってみてください。
フィキサチーフを塗り絵に使うときのポイントまとめ
・換気をしながら風通しの良い場所で使う
・スプレーで汚れてもいいものを土台に敷く
・吹きかけるときは塗り絵から30~40cm程度は離す
・「薄くスプレーして乾かす」を3~4回繰り返す
最初に使うときは抵抗があるかもしれません。
小さいサイズの塗り絵から試してみてください。
終わりに
塗り絵にフィキサチーフをかけるときのポイント、いかがでしたか?
あくまで私が使ってきた範囲でのお話ではありますが、趣味として大人の塗り絵を楽しむ分には、今回ご紹介した使い方で特に問題ないなと感じています。
もっと本格的に知りたいという方は、ぜひ画材屋さんで訊いてみたり検索して調べてみたりしてください。
ではまた次回~。
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