ちづるのもっと!ぬりえライフ

大人の塗り絵(コロリアージュ)を通して、自身の体験をもとに、ぬりえライフをもっと楽しむための情報を発信しています。

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【ご質問】高級色鉛筆の使い心地を一度知ったらもう安い色鉛筆には戻れない?

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今日はこちらのご質問についてです。

【高級色鉛筆とリーズナブルな色鉛筆の違いについて】

ポリクロモスやホルベイン等、高級色鉛筆を愛用されている方が、ネットで「この塗り心地の良さを味わったら、もう今までの安い色鉛筆には戻れない」という感じのコメントを書かれていました。

ちづるさん自身は、現在ポリクロモスを主に使っておられるそうですが、本当に今まで使ってきた色鉛筆とは全然違いますか?

例えばもう三菱880には戻れない!とか思いますか?

「リーズナブル」がどの程度を指すのかにもよりますが、今回はご質問いただいた文章にあるように、私が持っている色鉛筆を元にして話を進めていきます。

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今回お話しする色鉛筆

ご質問の文章にもありましたが、私が持っている画材の中で、1番高い色鉛筆がこちら。

【ファーバーカステル・ポリクロモス】

ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆セット 120色 缶入 110011 [日本正規品]

ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆セット 120色 缶入 110011 [日本正規品]

  • 出版社/メーカー: ファーバーカステル
  • メディア: オフィス用品
  • 購入: 1人 クリック: 4回
 

高品質で色数も豊富な色鉛筆です。

120色セット缶入りで、定価38,880円。

単純計算で1本あたり324円です。

その時々によりますが、ネットショップではもう少し安く購入できることもあります。

ポリクロモスの詳細はこちらをご覧ください。

 

一方、私が持っている中で1番安い色鉛筆がこちら。

【三菱鉛筆 色鉛筆880】

三菱鉛筆 色鉛筆 880 36色 K88036CP

三菱鉛筆 色鉛筆 880 36色 K88036CP

  • 出版社/メーカー: 三菱鉛筆
  • メディア: オフィス用品
 

私が塗り絵を始めて1番最初に買った色鉛筆です。

36色セットで定価は2,592円。

単純計算で1本あたり72円。(*公式HPによると1本60円でした。)

 

さて、両者を比べると、1本あたりの値段だけ見ても結構差がありますね。

色鉛筆1本300円越えはちょっとためらってしまいそうなお値段です。

それぞれの製品を私はどのように使っているのか、そして両者を使ってみて今どう感じているかをこれからお話します。

 

ちづるの色鉛筆の使い方

1ページを塗る中で、複数の色鉛筆製品を組み合わせて使用する方は多いと思います。

製品によって芯の硬い柔らかいという違いがあるので、その違いを生かして、柔らかい色鉛筆で下塗りをしてから硬い色鉛筆で細かく重ねていくという使い方をしたり。

また、製品によって収録されている色も微妙に異なるので、例えばポリクロモスからはこの色を使おう、三菱色鉛筆からはこの色を使おうといった組み合わせをする方もいるでしょう。

 

実は私、どうにもこれができません。

私はいつも1作品に対して1種類の製品の色鉛筆を使います。

毎回塗り始める前に、今回の作品は三菱色鉛筆だけ、別の作品はポリクロモスだけ、と使う製品を限定しているのです。

背景だけにペンやパステル、透明水彩を使用することはありますが、色鉛筆は必ず1種類だけ。

また、メインのイラストと背景で、異なる製品の色鉛筆を分けて使うことはありますが、一緒くたにして重ね塗りはしたことがありません。

複数の色鉛筆製品を組み合わせて使用することが、気持ち的にどうしてもできない。

おそらく、特定の限られたセットの中だけで楽しむことが好きなんだと思います。

(例外的に、肌色だけはステッドラーの水彩色鉛筆を使用することがあります。)

この、【1作品に対して1種類の製品の色鉛筆を使う】という進め方は、塗り絵を始めてからずっと今も変わっていません。

 

製品ごとに私が求める役割がある

さて、作品ごとに使う色鉛筆製品を限定していることをお話ししました。

今回のご質問にもあるように、私も、色辞典やポリクロモスを買った当初は、もう三菱色鉛筆は使わなくなるのかなと思っていました。

しかし意外なことに、高級な色鉛筆を手に入れた後も安い色鉛筆を使いたくなるときが結構あります。

それは、考えるのが面倒になったとき。

自分の塗り絵の腕が少しずつ上がってくると、理想とする完成イメージのレベルもどんどん上がります。

どうしたらもっと上手に塗ることができるのか。

どんな配色が魅力的か。

楽しいけれど、それと同時に頭を悩ませることも多くなります。

そしてそれが続くと、ある日突然「もう何も考えたくない!めんどくさい!」と感じるときが訪れるのです。

色を考えるのが面倒だけど塗り絵はしたい。

そんな私のわがままな気持ちに応えてくれるのが、三菱色鉛筆36色セットです。

三菱鉛筆 色鉛筆 880 36色 K88036CP

三菱鉛筆 色鉛筆 880 36色 K88036CP

  • 出版社/メーカー: 三菱鉛筆
  • メディア: オフィス用品
 

 

塗り絵を始めて1年半以上たち、高級メーカーの色鉛筆を使うようになった今思うこと。

それは、色鉛筆の製品それぞれに、私が求めている役割があるということです。

ポリクロモスには、塗り心地の良さや発色、色数を求めています。

そのため、気合いを入れてこだわってしっかり塗りたいときはポリクロモスを使用するようにしています。

しかし、同じことは三菱色鉛筆には求めていません。

三菱色鉛筆は色数が少なく値段も安い分、頭をあまり使わず気負わず気楽に塗ることができます。

そのため、三菱色鉛筆には、手軽さや気楽さを求めています。

 

買う前は想像もしなかったこの使い分け。

作品ごとに使う製品を限定していたために、このような形に落ち着いたのだと思います。

色鉛筆の製品によって塗り心地に違いはありますが、「ポリクロモスが良すぎて三菱色鉛筆はもう使えない!」というほどではありません。

実際、三菱色鉛筆はポリクロモスに劣る部分があるとはいえ、日本製の優秀な色鉛筆です。

普通に塗る分には問題ありません。

製品によって求める役割がそれぞれ異なるため、高い色鉛筆を使ったとしても、安い色鉛筆には何の問題もなく戻ることができます。

 

それぞれメーカーごとに特長があり、魅力的だなと思うところがあります。

そのため、塗りたいイラストのイメージや自分のやりたいことに合わせて、使う色鉛筆を選んで塗り絵を楽しんでいます。

 

終わりに

いかがでしたか。

改めて、自分が色鉛筆をどう捉えていたのかがわかって面白かったです。

ちょっと変わった考え方かもしれませんが、色鉛筆に対する考え方の1つとして、何かしら参考になれば嬉しいです。

 

なお、正直なところ、私は塗り心地の違いはそこまで気にしていません。

結構力技で無理やり重ね塗りをしたりすることもあります。

そのため、重ね塗りのしやすさや、塗り心地といったことについては、私はあまり詳しくお話しすることができません。

しかし、ブログをご覧になっている方の中には、塗り心地が気になるという方もいるかと思います。

インスタグラムでは画材に詳しい方、熱心に研究されている方がたくさんいらっしゃるので、気になる方はぜひそちらを見てみてください。

ではまた次回~。

 

こちらの記事もどうぞ

 

三菱色鉛筆880で塗った作品

 

ポリクロモスで塗った作品