今日は新刊の配色本「気になる色から探せる!配色セレクトBOOK」のご紹介です。
この配色本シリーズ、1冊目を持っているんですが、シリーズ3冊目となるこの本は、これまでの配色本とは構成が大きく変わっています。
これまでは、いざ配色本から塗り絵で使う色を決めようと思っても、実際に、色鉛筆のどの色をどこにどれだけ塗ったらいいのかわからず、なかなか上手く配色本を使いこなすことができませんでした。
しかし今回の配色本では、その悩みが解消されやすくなっているように感じます。
今日は、「配色セレクトBOOK」について、「これは良いな!」と思ったポイントをご紹介します。
配色が色別にまとめられていて探しやすい!
「気になる色から探せる!」というタイトル通り、この本の大きな特徴は、使いたい色から配色を探せることです。
これまで私がもっていた配色本では、「ポップ」や「さわやか」といったテーマごとに配色パターンが掲載されていました。
一方、「配色セレクトBOOK」では、ピンクやオレンジ、紫、青など、9種類の色ごとに分けて配色パターンが掲載されています。
これがとても使いやすい!
従来のテーマごとに分けられた配色本では、色別になっていないことが多いです。
そのため、使いたい色が決まっているとき、配色を探しにくいところが難点でした。
また、ページをめくって探しているうちに、魅力的なテーマの配色が次々目に入ってきます。
そのため、目移りしてしまって使う配色をなかなか決められない……ということが多々ありました。笑
私は塗り絵で配色を決めるとき、メインで使う色を決め、それから合わせる色を少しずつ決めていくことが多いです。
例えば、塗り絵で「青色をメインに使いたい!」と思った場合。
「配色セレクトBOOK」では、7章にブルー系をベースにした配色がまとめられています。
メインで使いたい色が決まっているときに、配色パターンを探しやすい!
この「配色セレクトBOOK」の構成はとても良いなと感じました。
ベースとなる色を示してくれる
「配色セレクトBOOK」では、大きく色別に分けて章立てされており、さらにその中で、テーマごとの配色が紹介されています。
テーマごとの配色の紹介は、これまでの配色本にもたくさんありましたよね。
しかし、従来の配色本と大きく違うところがあります。
それは、テーマごとの配色に、ベースとなる色・ベースに合わせる色が分けて表示されているところです。
これまでの配色本では、テーマごとに配色パターンが掲載されていましたが、ベース色、差し色等の指示はなく、どの色も均等に表示されていることが多かったです。
色を決めるとき、どの色をメインに使うか、どの色を差し色で使うかによって、結構イメージが変わりますよね。
これまで配色本を塗り絵に使ったことが何度かありますが、そのときに困ったのが、どの色をどれだけ使えばいいのかわからないことでした。
配色本を見て使う色を決めて塗ってみるものの、色のバランスが悪いのか、配色本のイメージとはかけ離れてしまう。
このことから、配色本に対して苦手意識が生まれていました。
しかし、「配色セレクトBOOK」では、そのテーマの基本となるベース色と、合わせる色(アソートカラー)を分けてそれぞれ掲載してくれています。
配色が苦手でも、これならメインで使う色と差し色を決めやすそうだなと感じました。
青みピンク?黄みピンク?色鉛筆の色数がたくさんある人にもオススメ!
「配色セレクトBOOK」では、色別に章を分けるだけでなく、さらに青みがかった色・黄みがかった色で分けて配色パターンを紹介しています。
例えば、こちら。第1章のピンク系のページ。
左ページには、黄みがかったピンクを使った配色を。
右ページには、青みがかったピンクを使った配色を掲載しています。
単純に一言で「ピンク」とまとめてしまうのではなく、青みがかったピンクと黄みがかったピンク、それぞれ分けて表示している。
これも、従来の配色本とは大きく違うなと思いました。
色数がたくさんある色鉛筆だと、一言でピンクや青と言っても何色もありますよね。
赤みがかっていたり、黄みがかっていたり、青みがかっていたり。
少しずつ微妙に違う。
それを、どのようにして他の色と組み合わせればいいのか。
色数が多い色鉛筆を持て余していた人にとっても、配色を考えるときのヒントになってくれそうな内容になっています。
同系色でまとめたい?異なる色みと合わせたい?
塗り絵で配色を決めるとき、同系色でまとめようか、違う色を合わせようか、考えたことはありませんか?
「配色セレクトBOOK」では、ベース色との色の組み合わせ方がわかりやすく整理されています。
例えば、緑色を使いたいとき。
緑色と同系色でまとめる配色パターン。
緑色と色みが近い、黄色やオレンジ、青などの色を合わせる配色パターン。
緑色とは対照的な色である、赤や紫色を合わせる配色パターン。
……というように、
・緑色 × 同系色
・緑色 × 緑色と近い色み
・緑色 × 緑色と大きく異なる色み
それぞれ分けて、色の組み合わせ方が掲載されています。
また、先ほどもご紹介したように、黄みがかった緑・青みがかった緑という分け方もされています。
このように、色の組み合わせ方が整理されているので、体系づけて考えることができて、とてもわかりやすいなと感じました。
灰色や黒の使いどころがわからない人にオススメ!無彩色の配色パターン
色鉛筆の灰色や黒、どこで使ったらいいかわからない……ということはありませんか?
私もほとんど使わないので、これらの色は色鉛筆がなかなか短くなりません。
「配色セレクトBOOK」では、第9章で、黒、灰色、白といった無彩色をベースにした配色パターンが紹介されています。
ほかの章と同じように、わかりやすい構成になっていて、
・無彩色同士の配色
・無彩色 × 暖色(ピンク、赤、オレンジ)
・無彩色 × 黄色・緑系
・無彩色 × 青・紫色
というように、「無彩色とこの色を合わせるとこんな感じになる」とイメージしやすい内容になっています。
この「配色セレクトBOOK」を見て、初めて
「灰色や黒をベースにした配色ってこんなにオシャレなんだ!」
と感じました。
これまでの配色本でも、無彩色ベースの配色パターンはあったと思います。
ただ、テーマごとに配色を紹介している本が多かったので、それが無彩色を活かした配色だとは認識できていなかったのかもしれません。
「配色セレクトBOOK」では、色別に整理されているだけでなく、順序立てて掲載されているため、配色パターンがするっと頭に入ってきます。
そして、何より試しやすそう。
灰色や黒をベースにして配色を考えることがあまりなかったんですが、「配色セレクトBOOK」を見て、私もぜひ試してみたくなりました。
「配色セレクトBOOK」のオススメポイントまとめ
・色別に分けてまとめられているので、配色を探しやすい
・ベースになる色と、ベースと合わせる色を分けて掲載しているので、実践しやすい
・1つの色に対して、青みがかった色・黄みがかった色で配色パターンを分けて掲載しているので、わかりやすい
・同系色、隣り合う色、異なる色と、それぞれ分けて色の組み合わせを掲載しているので、わかりやすい
・無彩色をベースにした配色をイメージしやすい
終わりに
「気になる色から探せる!配色セレクトBOOK」、 いかがでしたか?
これまでの配色本は、テーマごとに分けられていました。
それはそれで、様々なイメージが膨らみやすくて、見ていてもとても楽しかったです。
しかし、自分の中の「配色」に対するイメージが、なんとなくバラバラに点在しているように感じていました。
しかし「配色セレクトBOOK」は、体系的にまとめられていて、非常にわかりやすい。
そして、実践的な作りになっているなという印象を受けました。
私自身、これまでなかなか配色本を上手く使えなかったんですが、この本を初めて見たとき驚きました。
「そう!こういうのが欲しかったの!」と。
配色本が好きな人はもちろんのこと、私のように、配色本をどう使っていいかわからないという人にも、ぜひ見てほしい1冊です。
ぜひチェックしてみてください。
今回は、私の配色の決め方を前提とした感想になりましたが、塗り絵をする方にとって少しでもご参考になれば嬉しいです。
ではまた次回〜。