今回は、「お姫さまと妖精のぬり絵ブック」見開きのお花のページを塗りました。
せっかく買った水彩色鉛筆をなかなか使えていなかったので、練習も兼ねて水筆ペンに挑戦してみました。
できあがりはこちら。
大体2週間近く塗っていました。
使用した塗り絵本
使用画材
お花はステッドラー水彩色鉛筆と水筆ペンを使って塗りました。
背景には三菱の油性色鉛筆を使用しました。
水筆ペンが難しい!!
前回水筆ペンを使用したのは1月でした。
3ヶ月ぶりの水筆ペン。
当然、腕は進化するどころか退化していました。
「塗らなきゃ上手くならない!塗ってるうちに慣れてくるはず!」と、何度も自分に言い聞かせながらひたすら塗り続けました。
塗り方
①水彩色鉛筆をそのまま塗る
②水筆ペンで濡らす
という順序で塗っています。
一応手順を撮影しました。
初心者が塗ったものなので何も参考にならないかもしれませんが、お暇つぶしにでも見ていただければ……。
左ページ左上のお花です。
わかりやすいように上下さかさまに撮影しています。
花びらは1枚ずつ塗ります。
magenta(20)を花びら全体に薄く塗ります。
濃くしたい箇所に、bordeaux(23)を重ね塗りします。
花びらの先と根元を濃くしました。
ずっと油性色鉛筆のグラデーションをしていたので、ついつい同じ方法で塗ってしまいます。
もう濡らさなくていいんじゃないかと何度思ったことか。
水筆ペンで濡らします。
水筆ペンの方向は、矢印のとおり。
1番色が薄い花びらの真ん中から、濃い色である花びらの先と根元、それぞれの方向に向かって水筆ペンを走らせます。
……グラデーション消えちゃったね!
ちなみに、近くで見るとこんな感じです。
花びらの根元部分に、ちょっと水たまり跡が残ってしまいました。
めげずに花びらをすべて塗りました。
他の花びらは、根元部分のみ濃くしました。
水加減調整が難しい
水筆ペン、水加減の調整がとにかく難しかったです。
こまめに筆先の水分をティッシュで吸収していたので、ティッシュが手放せませんでした。
また、水筆ペンで薄い色から濃い色へ塗ると、濃い色が筆先に残ってしまいます。
そのまま、また薄い色から濃い色へ塗ってしまうと、筆先に残った色がついてしまう。
そのため、1度塗ったらティッシュでぬぐうという繰り返しでした。
乾いてきたら水筆ペンの持ち手部分をギュッと押して水を出します。
そのまま塗ってしまうとべちゃべちゃになるので、筆先の水分をティッシュで吸収してから塗るのですが、ほど良い水分量にするのが難しかったです。
塗っているうちにちょうど良くなってくるんですが、そこに至るまではべちゃべちゃになりやすく大変でした。
右手に水筆ペン、左手にティッシュの状態で塗り続けました。
色の重ね方試行錯誤
先ほどの手順画像にもありましたが、水筆ペンを使う前に水彩色鉛筆で重ね塗りをしました。
油性色鉛筆のときの塗り方のクセがなかなか抜けず、ついついしっかりグラデーションを作ってしまいます。
しかし、水筆ペンで濡らしたらあまり意味がないんですよね。
途中からは、グラデーションというよりも、重ね塗りで色を作るという意識で塗るようにしました。
また、濃さが足りない箇所は水彩色鉛筆から直接水筆ペンで色をとって、水筆ペンで塗っていました。
こちらの、左ページ左下の大きいお花。
bordeaux(23)とcarmine(29)を重ね塗りしてから、水筆ペンで濡らしました。
carmine(29)は花びらの根元のみに重ねています。
花びら1枚1枚塗っていたので、結構疲れました……。
こちらは、左ページ右下のお花。
orange(4)とscarlet(24)の重ね塗りをしてから水筆ペンで塗っています。
scarlet(24)は花びらの根元部分のみ塗っています。
こちらは、水筆ペンで濡らしたあとの濃さが物足りなかったので、水彩色鉛筆から直接色をとって水筆ペンで重ね塗りしています。
今回の見開きページの中で1番好きな色合いです。
パレットで先に水彩色鉛筆を水筆ペンで溶かしてから塗るという方法もあるみたいなので、いずれはそちらにもチャレンジしてみたいです。
水筆ペン使用箇所が塗り終わった時点でこのような状態でした。
メインの大きいお花にのみ、水筆ペンを使用しました。
周りの小さいお花たちに水筆ペンを使用する勇気はありませんでした……。
周りの小さいお花たちは、水彩色鉛筆を濡らさずにそのまま塗りました。
色は、メインのお花の色に合わせています。
これで完成にしようかとても悩みました。
背景で自分のイメージを表現
今回は背景にとても悩みました。
お花の色合いが割とキレイにできたので、背景は白いままにするか。
でもちょっと寂しすぎる気がする。
または、パステルでふんわり塗るか。
しかし、花全体を通してグラデーションにしているので、これに合わせてパステルでグラデーションをするのは難しい。
また、背景までグラデーションにしてしまうと、それはそれでキレイかもしれないけれど、肝心のお花が目立たなくなってしまう気がする。
そもそも、この見開きページ、実は前のページから連続したグラデーションになるように意識して塗っています。
妖精さんがお花で魔法をかける。
魔法のかかったお花たちが見開きにわたって流れていく。
そんなイメージが自分の頭の中にあり、それを表現するには、白背景もパステルもなんだかしっくり来ませんでした。
そんな中で思いついたのが、静かな夜にやさしく魔法をかけるイメージ。
これが1番しっくりきました。
ということで、背景は夜をイメージして黒にしました。
優しい雰囲気にしたかったので、画材は油性色鉛筆。
筆ペンは、楽ですがあまりにも黒がはっきりしていて、ちょっとキツすぎる気がしたのでやめました。
水彩色鉛筆も、万が一濡らしたら大惨事になってしまうので却下。
油性色鉛筆の「くろ」と「ねずみいろ」でひたすらちまちま塗りました。
お花との境目はねずみいろで塗っています。
この作業を経て、色鉛筆の「くろ」をムラなく塗ることの難しさを痛感しました。
しかし、この背景をひたすら塗る作業、不思議と飽きませんでした。
完成!
果たしてイメージ通りにできたのか、正直自分でもよくわかりません。
でも、背景を黒で塗った完成図をどうしても見てみたかったので後悔はしてません。
この見開きを塗ったおかげで、水筆ペンの使い方には多少慣れたし、色鉛筆の「くろ」をムラなく塗ることの難しさもわかりました。
とても頭を悩ませたページでしたが、なんだかんだで楽しかったです。
終わりに
長々とお付き合いくださりありがとうございました。
予想以上に記事が長くなったのでびっくり。
自分の頭のなかのイメージを再現するのはとても難しいし、まだまだ技術不足だなと感じました。
でも楽しかったので良かったです。
今回この塗り絵本を水彩色鉛筆で塗っていて、とても塗りやすいように感じました。
次はこの本の別のページを、水彩色鉛筆で濡らさずに塗ってみたいと思います。
では、また次回〜。