今日は久しぶりにプライベートなお話です。
8月下旬に、1週間ほど入院し、手術をしてきました。
病名はチョコレート嚢腫。
悪性ではないんですが、今後嚢腫が大きくなると、破裂したり卵管がねじれたり、最悪ガンになってしまう可能性があるので、それを防ぐために腹腔鏡手術で嚢腫を取りました。
入院は赤ちゃんの頃以来、手術は親知らずの抜歯を除けば人生で初めてです。
入院・手術を経験して思ったことがあったので、今日は、
・異常かどうかは自分では気づきにくいというお話
・薬を飲んでいた意味があったなと感じたお話
・入院手術は、本人も付き添う家族もそれぞれ大変というお話
の3本立てでお送りします。
▶︎チョコレート嚢腫についてはこちらのサイトで詳しく書かれています。
婦人科「子宮内膜症、特にチョコレート嚢胞の治療について」 - 診療科・専門外来 | 羽島市民病院
異常かどうかは自分では気づきにくい
22歳のとき、子宮内膜症・チョコレート嚢腫と診断され、それからずっと婦人科に通院しています。
それまでは、生理痛がひどく出血量も多く、ひと月のうち半分は具合が悪い……。
そんな状態が数年続いていました。
ときには、あまりの痛さに動けなくなり、学校を休んだことも。
しかし私は、その状態をおかしいと思っていませんでした。
それが普通で、ほかの女性も同じ。みんな我慢しているんだ。
そう思っていたのです。
また、婦人科に行くのは妊娠したときだけだと思っていたため、私の生理が重いその裏に病気が隠れているなんて想像もしませんでした。
大学4年のある日、友人にその話をしたところ、
「それはおかしいから病院に行きなさい」
と言われ、そこでようやく、「私の状態は普通じゃないんだ」ということを知りました。
みんながみんな、ここまで生理が重いわけじゃないんだ!
今考えたら当然なんですが、友人同士でもこういう話をする機会があまりなかったため衝撃でした。
就職も控えていてこのままでは仕事にならないと思い、婦人科を受診。
診断後、お医者さんから
「よく今まで我慢したね~!」
と驚かれたことは今でも覚えています。笑
こういうことは個人差もあるし、人と比べるのも難しいですよね。
自分が感じる痛さの程度が、ほかの人と比べてどうかなんてわかりませんし。
さらに、自分ではそれが普通で当たり前だと思っていたら、なおさら「異常」だとは気づきにくいかもしれません。
だから、婦人科に行こうか迷っている方はぜひ行ってください。
女性はみんな問題のあるなしに関わらず、かかりつけの婦人科を持っておいた方が良いと思います。
自分で判断せずに、定期的に医療機関で診察してもらってください。
まじめに薬を飲み続けてきた甲斐があったのかもしれない
さて、肝心の手術ですが、驚くほどスムーズに終わりました。
予定では、腹腔鏡手術。切るのはおへそのところのみ。
もし、内臓に癒着があったりしたら、さらに2箇所切るかもしれないとあらかじめ言われていました。
終わってみたら、癒着もなく、傷口も当初の予定通り1箇所のみで済みました。
手術時間も短く済んだようで、術後の経過も良好。
そして思いました。
「こんなに手術がスムーズに上手くいったのは、今まで薬を頑張って飲んできたおかげかもしれない」と。
22歳のときから、チョコレート嚢腫を小さくするために低用量ピルやホルモン剤をずっと飲み続けてきました。
薬のおかげで生理は格段に楽になったけれど、嚢腫はなかなか小さくならず、
「なんで小さくならないんだろう?」
「薬の意味あるのかな?」
と何度も思いました。
しかし、実際に手術を受けてみて思ったのは、
「薬を飲み続けてきたから、手術の負担が軽くて済んだのではないか」
ということ。
手術にはなったけれど、結果的に薬が手術のときの自分の負担を減らすことにつながったのではないか。
薬で嚢腫を小さくすることはできませんでしたが、少なくとも進行を止めることはできていました。
もし薬を飲んでいなかったらどうなっていただろう。
癒着があったりして、手術時の体への負担が大きくなっていたかもしれません。
そう考えると、長年頑張って服薬を続けてきた甲斐があったなと思います。
*本当に薬のおかげだったかはお医者さんに確認したわけではないので、あくまで個人の感想です。
現在服薬を続けている方は、定期的にお医者さんに相談しながら適切な治療を受けてくださいね。
本人も家族もそれぞれ大変
数年前に父が大病を患い、家族で連日病院に通い続けたことがあります。
それは、父が帰ってこれるようになるまでの約半年間続きました。
本人が1番辛くて大変だから。
そう思って毎日のように病院に通いましたが、やっぱり家族も疲れるんですよね。
疲れるけれど、「1番辛いのは本人だから」と自分達に言い聞かせて、気を張った日々を過ごしていました。
そして今回、自分が入院する側を経験しました。
手術後は麻酔で朦朧としているし、体力はガタ落ち。
手術の影響で肩の痛みがひどく、そのせいで食も進まずフラフラ。
確かにしんどいな~と思いました。
しかし、患者本人と、付き添う家族、両方の立場を経験した今だから言えますが、どちらもそれぞれ辛いし大変です。
大変さの種類は違うけれど、本人も家族もそれぞれ辛い。
今回の私の入院では、夫がメインで付き添ってくれました。
夫にとって、身近な人の入院や手術に付き添うのは初めての経験だったようです。
そのため、夫は自分が相当気を張って頑張っていることに気づいていませんでした。
私も弱っていて心細かったので、正直に言えば、できるだけ長い時間夫に側にいてほしかったです。(病院には毎日来てくれました。)
しかし、これで夫が無理して体を壊しては元も子もない。
せめて夫には元気でいてもらわなくては!
「こういうのは付き添う家族も大変。自分で思っている以上に疲れているんだから、無理しちゃダメだよ」
昔の自分の経験を思い出し、繰り返し夫に言い聞かせました。
大変さの種類は違うけれど、みんなそれぞれ大変。
それを今回身をもって感じました。
終わりに
初めて診断されたときのことも含めて、色々と思ったことがあったので、忘れないうちにと書いてみました。
いち個人の感想なので、「こういう場合もあるんだな~」くらいで見ていただければと思います。
ちなみに、私が婦人科を初めて受診したのは大学生のときですが、思い返すとおそらく高校生くらいからもうすでに症状が出ていたのだと思います。
年齢に関係なく、不安だなと思ったら病院に行ってみてください。
何もなければそれで良し。
何かあったとしても、早いうちから対処するに越したことはありませんしね。
最後になりましたが、入院・手術に際してブログやツイッターなどで、メッセージ・リプライをくださったみなさま、ご心配くださったみなさま、本当にありがとうございました。
現在は自宅療養中で、ゆるゆる過ごしながら少しずつ回復しています。
1日も早く本調子に戻れるように頑張りますね。
ではまた次回~。
入院中テレビでこの塗り絵を見かけてとてもやってみたいです。