ジョハンナ・バスフォードさんの「ひみつの花園」ふくろうのページを塗っています。
記事が少し長くなりそうなので、前後編に分けました。
前編は、色辞典の紫系の色を使って、ふくろうの周りの葉っぱを塗る様子をご紹介します。
葉っぱまで塗り終わった時点で、このような感じになりました。
使用した塗り絵本
使用画材
トンボの色辞典を使いました。
色辞典の詳細はこちらの記事をご覧ください。
使用色
色辞典の紫系の色を抜き出し、さまざまに組み合わせて重ね塗りをしました。
使用色は以下のとおりです。
ベリーペールトーン(VP)
・VP-9 ルピナス(第三集)
・VP-10 美女桜(第三集)
ペールトーン(P)
・P-9 ライラック(第一集)
・P-19 ヒアシンス(第二集)
・P-20 クロッカス(第二集)
ライトグレイッシュトーン(LG)
・LG-10 鳩羽紫(第二集)
ビビッドトーン(V)
・V-9 菖蒲色(第一集)
ダルトーン(DL)
・DL-8 二藍(第三集)
・DL-9 古代紫(第三集)
ディープトーン(D)
・D-9 紫根(第一集)
・D-11 李色(第二集)
赤紫から青紫まで、紫色と思われる色をすべて使いました。
今回は、オーソドックスな紫色、ビビッドトーンの菖蒲色(V-9)が大活躍でした。
お気に入りの色の組み合わせ
クロッカス×菖蒲色
こちらの細長い形の葉っぱには、
・P-20 クロッカス
・V-9 菖蒲色
の2色を重ね塗りしました。
ペールトーンのクロッカス(P-20)を全体に薄く塗り、葉っぱの根もとと先端にビビッドトーンの菖蒲色(V-9)を重ねました。
2色交互に重ね塗りを繰り返し、自然なグラデーションになるようにしました。
じんわりと色づく感じがお気に入りです。
ヒアシンス×菖蒲色
ページ下部中央のくるんとした葉っぱには、
・P-19 ヒアシンス
・V-9 菖蒲色
の2色を重ねました。
ペールトーンのヒアシンス(P-19)を全体に薄く塗り、ビビッドトーンの菖蒲色(V-9)を濃くしたいところに重ね塗りしました。
先ほどの「クロッカス×菖蒲色」と色みが似ていますが、こちらは先ほどよりも少し青みがかっていて、より紫色に近い色になっています。
試し塗りをしていたとき、「これめっちゃいい色じゃん!」と思わず叫んでしまうほどにきれいな色ができあがったので使用しました。
ライラック×李色×菖蒲色
こちらの葉っぱには、
・P-9 ライラック
・D-11 李色
・V-9 菖蒲色
の3色を使いました。
塗り方の手順は、
①ペールトーンのライラック(P-9)を全体に薄く塗る。
②濃くしたいところにディープトーンの李色(D-11)を重ね塗り。
③より濃くしたい場所に、ビビッドトーンの菖蒲色(V-9)をさらに重ねる。
④好みの色みになるまで重ね塗りを繰り返す。
ここでは、紫系の色の中で1番赤みが強い「李色」を使用しました。
この李色の上に、オーソドックスな紫色である菖蒲色を重ねたところ、より赤みが強くなりました。
色の変化がとても面白かったです。
ライラック×古代紫×菖蒲色
こちらの葉っぱには、
・P-9 ライラック
・DL-9 古代紫
・V-9 菖蒲色
の3色を使いました。
先ほどご紹介した「ライラック×季色×菖蒲色」の「李色」を「古代紫」に変えたところ、このような色になりました。
古代紫も赤紫系の色ですが、李色よりも赤みが弱いためか、最終的にピンク色に近い紫色になりました。
塗り方は先ほどと同じ。
①ペールトーンのライラック(P-9)を全体に薄く塗る。
②濃くしたいところにダルトーンの古代紫(DL-9)を重ねる。
③より濃くしたい場所に、ビビッドトーンの菖蒲色(V-9)をさらに重ねる。
④好みの色みになるまで重ね塗りを繰り返す。
古代紫を2番目に塗ることで、赤みのある紫色ができあがります。
古代紫よりも先に菖蒲色を塗ってしまうと、紫色が全面に出てしまい、赤みが消えてしまいます。
赤みを出したいときは、赤みのある色を先に塗ってから仕上げに菖蒲色を塗ると、赤みが強くなるみたいです。
ルピナス×ヒアシンス×紫根×菖蒲色
ふくろうが止まっている木の枝と葉の部分には、
・VP-9 ルピナス
・P-19 ヒアシンス
・D-9 紫根
・V-9 菖蒲色
の4色を重ね塗りしました。
塗り方の手順は、
①ベリーペールトーンのルピナス(VP-9)を全体に薄く塗る。
②ペールトーンのヒアシンス(P-19)を全体に薄く重ね塗りする。
③濃くしたいところにディープトーンの紫根(D-9)を重ね塗り。
④ヒアシンス(P-19)を再度重ね塗りして、色をなじませる。
⑤濃くしたいところに少しだけビビッドトーンの菖蒲色(V-9)を重ねる。
今回塗った中で1番好きな色合いです。
枝部分を何色にするか悩みましたが、普通の紫色とはちょっと異なる不思議な色合いができあがり満足です。
紫系の色を重ね塗りするときの注意点
今回塗っていて気づいたことが2点ありました。
それは、
・青紫と赤紫の重ね塗りは注意が必要。
・オーソドックスな紫色をベースにして変化をつける。
塗り始めのとき、赤紫と青紫を選んで重ね塗りをしたところ、見事に失敗しました。
それがこちらの昆布のような形の葉っぱ。
ペールトーンのヒアシンス(P-19)とダルトーンの古代紫(DL-9)を使いました。
ヒアシンスは薄い青紫色、古代紫は赤紫色です。
写真を見てお分かりのとおり、とてもまだらです。
色みの系統が異なるせいか、重ね塗りをしてもあまりなじんでくれませんでした。
これはこれでアリかなとも思いましたが、あまりきれいではないように感じたので、この後から赤紫と青紫を組み合わせることはやめました。
紫系の色で重ね塗りをするときは、オーソドックスな紫色をベースにして組み合わせると、上手く変化をつけることができるみたいです。
今回の紫系の色の中でオーソドックスな紫色だったのが、ビビッドトーンの菖蒲色(V-9)。
そのため、菖蒲色を中心にして、さまざまな組み合わせを試しました。
【菖蒲色】×【赤紫】
または
【菖蒲色】×【青紫】
の組み合わせだと、キレイに色がなじんでくれると思います。
紫色は、赤紫から青紫までと意外と幅が広い色です。
何色を組み合わせたらいいかわからないというときは、とりあえずオーソドックスな紫色を軸にして考えてみるといいかもしれません。
【赤紫】×【青紫】で重ね塗りをするときは、私のようにまだらになる可能性があるので、少し注意しながら塗ってみてください。
終わりに
色辞典の紫系の色を使って葉っぱ塗る様子、いかがでしたか?
ふくろうの周りの葉っぱだけで、1週間かかってしまいました。
疲れた!
後編では、ふくろうと背景を塗る様子をご紹介します。
よかったらそちらもお付き合いください。
では、また次回〜。
次の記事「後編」はこちら
色辞典を使って塗った作品はこちらからご覧ください