白い色鉛筆の使い方についてご質問をいただき、現在実験をしています。
前回は、普段の塗り方をしたあとに、上から白い色鉛筆を塗り重ねたらなめらかになるかを試しました。
今日は実験第2弾。デデーン!
白い色鉛筆で、水彩のマスキングのような使い方ができるかを試してみます。
【目次】
実験で使用したもの
色鉛筆
色鉛筆は、三菱色鉛筆880、ポリクロモス、プリズマカラーの油性色鉛筆3種類を使います。
紙
紙は、ジョハンナ・バスフォードさんの塗り絵本「フラワーズ」の巻末にあるテストページを使いました。
テストページがあると、塗り絵本の本誌と同じ紙で試すことができて便利ですね〜。
白色の上から青色を重ねてみた
シャープペンシルで円を描き、円の中を白い色鉛筆で塗ってから、青い色鉛筆を全体に塗り重ねてみました。
白く残しておきたいところに白色を塗ったとき、上から色を重ねても色がつかないかを確認します。
三菱色鉛筆880
塗る様子を動画にしました。
⭐️三菱色鉛筆880
— ちづる🌼ぬりえライフ (@chizurumaro) 2021年8月8日
白の濃さによって、上から重ねる色の乗り具合も変わるみたいです。
動画は白を塗るシーンが長いのでカットしましたが、白はある程度濃く塗っています。 pic.twitter.com/4H1SUK8I7t
三菱色鉛筆880の白の上から青を重ねた結果、こうなりました。
うっすら青色はついてしまいましたが、思ったよりもマスキングされました。
上から青を重ねるとき、白で塗った部分はツルツルとした感触がします。
ポリクロモス
⭐️ポリクロモス
— ちづる🌼ぬりえライフ (@chizurumaro) 2021年8月8日
こちらも三菱色鉛筆880と同じように、白の濃さ次第で上から重ねる色の乗り具合が変わるみたいです。
ただ、今回結構白を濃くしたつもりなんですが(動画では長いのでカットしてます)、予想より青の色が乗ったなと感じました。 pic.twitter.com/sgsEdhNsco
ポリクロモスの白(101)の上から青(110)を重ねた結果、こうなりました。
少し青色がつきました。
動画では長いのでカットしましたが、結構白色を濃く塗った上で青色を重ねています。
こちらは思っていたよりも青色が乗ってしまったなと感じました。
プリズマカラー
はい、出ました。
前回の実験から私をドキドキさせるプリズマカラーさん。
⭐️プリズマカラー
— ちづる🌼ぬりえライフ (@chizurumaro) 2021年8月8日
いやー、キミすごいよ本当!笑
前回の実験でも思いましたが、プリズマカラーはどんどん上から色を重ねられる色鉛筆なのかなと感じました。
マスキングは無理そうですが、白を使って色に変化をつける楽しみ方ができそうです。 pic.twitter.com/Cg0jjnCTJF
プリズマカラーの白(938)の上から青(903)を重ねた結果、こうなりました。
こうなるんじゃないかと思っていました。笑
白を塗ったところはまったくマスキングになっておらず、青色が白色と混ざって水色になりました。
前回の実験でもそうだったんですが、プリズマカラーは上からいくらでも色を塗り重ねることができる色鉛筆なのではないかと感じました。
プリズマカラーの白はマスキングとして使うことはできなさそうですが、ほかの色を変化させることに長けているみたいです。
マスキング実験の感想
今回実験をしてみて、白色に限らず、上から色を重ねたときの色の乗り具合は、それぞれの色鉛筆の特徴によるところが大きいのかもしれないなと感じました。
たまたま白色がわかりやすい色だっただけで、ほかの色でもそれぞれの色鉛筆で似たような結果が出るかもしれません。
三菱色鉛筆880
色をたくさん重ねることが少し難しい色鉛筆です。
だから、白色でマスキングした上から青色の色がつきにくかったのかなと思いました。
ポリクロモス
三菱色鉛筆880よりも色を重ねやすい色鉛筆です。
そのため、白色を結構濃く塗ったにもかかわらず、青色の色が思っていたより乗ったのかもしれません。
プリズマカラー
まだ使い始めて間もないので現時点での感想ではありますが、色に関係なく上からどんどん色を重ねやすい色鉛筆だと感じています。
だから、白色の上からも簡単に青色を重ねることができたのかなと思っています。
三菱色鉛筆880とポリクロモスは、白の濃さによって上から重ねる色のつき具合が変わります。
白色を濃く塗れば塗るほど、上から重ねる色はつきにくくなるみたいです。
完全に色が乗らないわけではないので、正直、マスキングとして使えるかは微妙なところかもしれません。
しかし、白を塗ったところは上から塗り重ねると感触が違います。
そのため、マスキングしたところをうっかり塗らないように防ぐことはできそうです。
また、白の濃さ次第で、上から重ね塗りした色を変化させることができるので、使い方によっては面白い表現ができそうだなと思いました。
白い色鉛筆を使って空と雲を塗ってみた
・前回実験したなめらかにする使い方
・今回実験したマスキング的使い方
両方の使い方を活用して、ポリクロモス色鉛筆で空と雲を塗ってみました。
使用色
白い色鉛筆と、青系の色を3色使いました。
・143 COBALT BLUE(濃い青)
・145 LIGHT PHTHALO BLUE(濃い水色)
・154 LIGHT COBALT TURQUOISE(明るい水色)
・101 WHITE(白)
青系3色は雲の輪郭や雲の影、空の色に。
白はマスキングとして、また、色をぼかしたりなじませたりする役割として使います。
メイキング
今回メイキングの動画撮影に必死で、途中経過の写真をあまり撮れませんでした。
後ほど動画も載せているので、ぜひそちらと合わせてご覧ください。
最初に雲の輪郭を描き、雲の中を白でマスキングし、雲の影を薄く塗った状態がこちら。
雲の輪郭の色は、このあと塗る空の色に合わせて色を変えています。
雲の影部分は、雲の輪郭の色より1段明るい色を使い、上から白でぼかしました。
お空の色は青系3色を使い、上から下にかけて、濃い青から明るい水色へグラデーションになるように塗りました。
このお空の色のグラデーションは、以前「マジカル・タワー」の背景を塗ったときと同じ塗り方をしました。
塗り方の詳細は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
空の色を塗り重ねたり、上から白を重ねたりということを数回繰り返し、好みの色になったところで完成です。
途中、雲の輪郭を白い色鉛筆でぼかしたり、雲の影の色をさらに濃くしたりしました。
雲に少し影をつけてみたら雲らしく見えたことが嬉しくて、「ふおー!雲だ!雲だ!」と1人で喜んでいたのは内緒です。笑
メイキング動画はこちら
ノーマルスピードだとあまりに遅すぎたので、2倍速で編集しました。
色鉛筆が残像のような動きをしています。笑
今回カメラの設定を失敗してしまい、ピンボケしていたり明るさがおかしかったりと見にくくて申し訳ないです。
なんとなく塗っている雰囲気が伝われば嬉しいです。
SNSには20倍速で編集した動画を投稿しました。
色が濃くなっていく変化を楽しみたい方は、こちらもぜひご覧ください。
【白い色鉛筆を使いながら、雲のある空を描いてみた☁️✍🏻️🎨】
— ちづる🌼ぬりえライフ (@chizurumaro) 2021年8月12日
メイキングを20倍速の動画にしました。
見にくかったらごめんなさい😫💦
音楽: Sunny
ミュージシャン: Ilya Truhanov
サイト: https://t.co/lgCQJHl5ZA#色鉛筆#色鉛筆画#大人の塗り絵 https://t.co/CJA3zF6xU8 pic.twitter.com/YTmHjq8fvg
終わりに
白い色鉛筆実験②、今回はマスキングとして使えるかを試してみました。
今回実験してみて面白かったのが、「白の上からも意外と色が乗るんだ!」と発見できたこと。
特に記事後半でご紹介した空と雲では、空の色を白でなじませたあと、さらに上から青色を重ねることができたので、少しずつ色をなじませ濃くしていくというプロセスが楽しかったです。
これまでほとんど白色は使ってきませんでしたが、今回のように、白色もほかの色と一緒に使って少しずつ色をぼかしなじませていく塗り方は、結構好きかもしれないなと感じました。
また今回の実験では、「白色に限らず、上からどれだけ色が乗るかはそれぞれの色鉛筆の特徴による」という傾向が見えてきました。
これに関連して、白色は、色鉛筆の種類に関係なく組み合わせて使ってみたいなと思っています。
特にプリズマカラーの白は、ほかの色鉛筆と組み合わせたらどうなるのかを見てみたいです。
これまでは1つの塗り絵作品で1種類の色鉛筆を使うことがほとんどでしたが、今回の実験で新たな選択肢が出てきたので、今後の塗り絵が楽しみです。
さて、白い色鉛筆実験は次で最後になります。
そのあとは、白い色鉛筆も使って塗り絵作品に挑戦する予定です。
それではまた〜。