「人と比べて落ち込む」ことをもう少し掘り下げてみよう、第3回。
第1、2回はこちら。
今日は、何を比べているのか、比べる内容やそこから見えてくることについて考えてみました。
比べる内容は様々
塗り絵において、「人と比べて落ち込んでしまう」というコメントをいただくことがあります。
「人と比べて落ち込む」と一言で言っても、比べる内容は多種多様。
塗り方や技術だけでなく、使っている画材、持っている画材の数や種類、持っている塗り絵本の数、塗るスピード、塗る環境、自分の塗り絵スペースの有無や家族の理解(趣味に対して好意的)などなど……。
比べてしまうポイントはたくさんあります。
私も最初は様々なことで人と比べてうらやましがっていました。
しかし塗り絵を続けていくうちに、少しずつ、自分が本当にやりたいこと、好きなこと、自分には合わないものというのがわかるようになってきました。
私が人と比べてしまうこと
塗り方
塗り方や技術については、ほかの方の作品を見て「すごいな」、「いいな」、「自分もこうできたらな」と頻繁に思ってます。
しかし、そうは思っても、自分の塗り方を変える気が実はあまりありません。
なんだかんだ言って結局、「今の自分の塗り方が好きだ」と気づき、それ以来ほかの方の塗り方は参考資料と目の保養としてありがたく拝見しています。
また、ほかの方の塗り方や技術をいいなと思うことは、「自分もこうなりたい、もっと上達したい」という向上心の表れでもあると思うので、この気持ちはそのまま大事にしておきたいです。
水彩
画材については以前はしょっちゅう気持ちがザワザワしてました。
特に水彩。
私は一体どれだけ水彩にコンプレックスがあるんでしょうかね……。
水彩も、大人の塗り絵の画材の1つとしてすっかり定着しましたね。
以前まではほかの方が水彩で塗っているのを見ると、「いいな」と思うと同時に、どんどん上達していく様子を見て、かなりの焦りを感じていました。
「私も早くやらなきゃ!」と、一体何を競っているのか。
かといってすぐに始めるわけでもないので、非常に面倒な思考回路です。
そんなモヤモヤを抱えていましたが、勇気を出して実際に自分で水彩を何度かやってみて、気づきました。
「私、水彩そんなにやらなくていいかも……。」と。
えー!?あれだけ悩んでたのに、そこに行き着いちゃったの!?っていうね。
少し前に、こちらのマジカルタワーを水彩で塗り始めたんですが、塗り始めて早々に物足りなくて色鉛筆が恋しくなってしまいました。
あー!色鉛筆で塗りこみたい!笑
現在はこのページ途中で止まってしまっているんですが、そのうち色鉛筆で塗り足して完成させようと思っています。
このように、実際に水彩をやってみたら、「私、色鉛筆の方が好きだわ」ってことに気づきました。
自分が色鉛筆が好きなことがわかったら、水彩に関してはほかの方の作品や様子を見ても特にモヤモヤしなくなりました。
自分の本当の気持ちを知るチャンス
人と比べてしまうときは、自分の気持ちを整理してみましょう。
自分は何をうらやましいと思っているのか。
それは本当に自分に必要なものなのか。
本当にやりたいことなのか。
今すぐ自分にもできそうなことはあるか。
あるとしたらそれは何か。
頭の中で考えるとグルグルとループしてしまう可能性があるので、誰にも見られない手帳やノートに、正直に全部吐き出します。
そして、できそうなことから行動してみる。
行動してみることで初めてわかることもたくさんあります。
自分はどうしたいのか。
自分はどうなりたいのか。
自分にこの方法や画材が合うのかどうか。
何か人と比べることが起こったときは、自分の本当の気持ちを知ることができるチャンスです。
自分のことがきちんとわかっていれば、比べることも悩むことも少なくなります。
「私はこれが良いと思ったから、これを選んでいる」
自分の気持ちを知り、自分の選択に自信を持てるようになれば、ほかの人の様子を見ても気持ちが揺らぎにくくなります。
自分の気持ちがわかるのはほかの誰でもない、自分だけ。
何度も同じことで繰り返し悩んだり落ち込んだりしてしまうという人は、1度じっくり自分の気持ちに耳を傾けてみてください。
自分のことを理解できるようになると、自分にとって、より心地良いぬりえライフを過ごすことができますよ。
終わりに
「人と比べて落ち込む」をテーマに、3回にわたって掘り下げてみました。
いかがでしたか?
人と比べて心がざわざわするということは、そこに何かがあるんだと思います。
自分がコンプレックスに思っていることだったり。
何かこだわりがあることだったり。
子どもの頃はあまり感じなかった、複雑な気持ちが根っこにあるような気がします。
自分は本当はどうしたいのか。
複雑な気持ちを少しずつ整理して、根っこにある自分の本当の気持ちを大事にしてください。
ではまた次回〜。
追記:「マジカル・タワー」を塗り始めました