今日は私が現在取り組んでいる「描き込み式色鉛筆ワークブック」に関するご質問です。
ちづるさんがやったワークブックの本を購入しようか迷っています。
指定された色鉛筆はファーバーカステルのものを想定した本みたいで、他の色鉛筆メーカーでも大丈夫なのか心配です。
ちなみに、手元にあるのはステッドラーの水彩色鉛筆と36色の三菱色鉛筆ぐらいしかありません。
厳しいでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
このような色鉛筆の技法書は、作者が普段から使用している色鉛筆が紹介されていることが多いですよね。
「色鉛筆ワークブック」は指定された色鉛筆でないと厳しいのか、ワークブックの1ユーザーとして感じたことをお話します。
描き込み式色鉛筆ワークブック
色鉛筆の技法書を多数出版されている河合ひとみさんの本です。
サブタイトルにもある通り、塗り絵感覚で色鉛筆の使い方を学ぶことができます。
私もスローペースではありますが少しずつ取り組んでいます。
色鉛筆の塗り方をきちんと習ったことはなく、今まで自己流で塗っていましたが、この本でプロのアドバイスを頭に入れながら塗ってみると、仕上がりが大きく変わったように感じています。
プロってすごい!!
紹介されている色鉛筆
この本で河合ひとみさんが紹介しているのは次の2つの油性色鉛筆です。
・ファーバーカステル ポリクロモス
・トンボ色辞典
この本は見開きで1つのレッスン(左ページがお手本、右ページが実践練習)という構成になっています。
そのため、お手本ページではこのように使用した色番号が表記されています。
お手本に色番号がないこともあります。
そんなときは、お手本に近い色を探して、自分で色を決めて塗っています。
指定された色鉛筆じゃないとダメなの?
今回のご質問者さんと同じことで悩んだ人もいるかもしれませんね。
正解は作者の河合ひとみさんに聞いてみないとわかりませんが、私個人の感想としては、
指定された色鉛筆以外でも問題ない
と思っています。
そもそもこのワークブックは、色鉛筆の使い方を身につけることを目的として作られています。
「ポリクロモス」や「色辞典」の使い方を覚えるための本ではなく、「色鉛筆」の使い方を覚えるための本。
河合さんが普段から使用している「ポリクロモス」や「色辞典」はあくまで参考。
必ず同じメーカーの色鉛筆を使わないといけないということはないと思います。
ちなみに、ワークブック序盤で学んだ塗り方を元に、油性色鉛筆・プリズマカラーの色見本を作りました。
メーカーの違いはありますが、色見本をこんなに美しく塗ることができたのは初めてでした。
このとき、ワークブックで学ぶ塗り方は、ポリクロモスや色辞典に限らず他社メーカーの油性色鉛筆でも有効なのだと確信しました。
色数は注意が必要
このワークブックは大きな章立てでチャプター1からチャプター5まであります。
そのうちチャプター1は、基本的な塗り方を身につけることが主な内容になっていて、それぞれのお手本は単色塗りばかり。
そのため、チャプター1までなら、色鉛筆が36色セットでも大丈夫だと思います。
基本的な塗り方を身につけることが目的なので、お手本に近い色を探して塗ったり、逆に違う色で塗ったりしても問題ないでしょう。
しかし、チャプター2以降は重ね塗りをメインとした内容になってきます。
お手本通りに塗りたければ、36色では少し厳しいかもしれません。
36色セットにはない微妙な色が登場するので、いざ実践練習をしようとしても、お手本に似た色がないという事態が頻発する可能性があります。
ワークブックはポリクロモス60色セットをベースにした内容になっているので、可能であれば、他社メーカーでも良いので60色程度あった方がワークブックを進めやすいかもしれません。
そうは言っても60色も持ってないよ〜!
質問者の方は、ステッドラーの水彩色鉛筆と三菱の36色色鉛筆をお持ちとのこと。
水彩色鉛筆でワークブックの塗り方を試していないので、水彩色鉛筆で進めることができるかはわかりませんが、油性色鉛筆に関しては、まずはお持ちの三菱36色セットで大丈夫だと思います。
先ほど60色程度はあった方が良いかもしれないと言いましたが、わざわざワークブックのためだけに60色セットを新たに購入するのはためらわれますよね。
「途中でワークブックに飽きたらどうしよう」とか、「本当に必要かな」と迷ってしまう。
それに、日常で自由に使えるお金に限りがあったり、必要以上に購入するのはためらわれたりと、新たな色鉛筆の購入に慎重になる人もきっと多いはず。
そこで私から提案です。
もしワークブックをやってみたいのであれば、まずは手持ちの色鉛筆でチャプター1に取り組んでみてください。
チャプター1に取り組んでいくうちに、もっと先に進みたい、河合さんの塗り方をもっと身に付けたいと思ったら、そのときに色数が多い色鉛筆の購入を検討する。
まずは自分のできる範囲で進めてみてから、必要に応じて色鉛筆の購入を検討しても遅くはないと思います。
むしろ、最初から不確かな状態で購入するより、必要性を自分できちんと認識した上で購入した方が、色鉛筆もワークブックもより有効に活用できるはず。
それに、もしかしたら工夫次第では、チャプター2以降も手持ちの色鉛筆だけで進めることができるかもしれません。
最初からきっちり全て揃ってからでないとできない?
そんなことはありません。
大丈夫。
個人的にはチャプター1だけでもかなりの変化を感じているので、ぜひ皆さんにも、まずは手持ちの色鉛筆でその効果を感じてほしいなと思います。
終わりに
私もワークブックはまだ途中ですが、普段ワークブックを進めながら考えていたことを書いてみました。
皆さんにとって最適な形でワークブックを楽しむことができるように。
楽しみながら河合ひとみさんの塗り方を身につけることができるように。
今日の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後に今日のご質問、水彩色鉛筆でも大丈夫かということだけお答えできませんでした。
というのも、チャプター2以降は2色以上の重ね塗りがたくさん登場しますが、水彩色鉛筆でも同じような塗り方が有効なのか、試していないのでわからないからです。
前提としてこのワークブックが油性色鉛筆を想定して作られていること。
水に濡らすこともできる水彩色鉛筆で、油性色鉛筆ほど重ね塗りができるのか。
水彩色鉛筆は私もまだまだ未熟ですし、水彩色鉛筆でワークブックの塗り方を試していないので、現時点ではお答えできませんでした。
お役に立てず申し訳ないです。
今後もし水彩色鉛筆で試すことがあれば、そのときは感想などを改めてブログでご紹介できたらなと思います。
ではまた次回〜。
色鉛筆ワークブックを進める様子はこちらからどうぞ