今日お答えするご質問はこちら。
私は広範囲を色鉛筆で地道に塗るのが面倒で雑になってしまいます。
ちづるさんが広範囲を塗るときに工夫されていること等あれば教えていただきたいです。
広範囲を色鉛筆で塗るのはなかなか大変ですよね。
私の場合、広範囲を塗る際に特に意識しているということはなかったんですが、今までの作品を振り返ってみたところ共通点があったので、ご紹介します。
ひたすら根気強く塗る
私の今までの作品から、広い範囲をどういう風に塗っていたのかを振り返ってみましょう。
まずは「ひたすら根気強く塗る」。
文字通り、色鉛筆でひたすら塗り続けます。
飽きちゃう人も多いかもしれませんが、私の場合「ムラなくキレイに!」を意識しながら必死で塗っているせいかあまり飽きることがありません。
ただ漠然と塗るのではなく、例えば「ムラなくキレイに」などの目標を作りながら塗ると、意外と飽きずに塗り続けることができます。
どこまでキレイに塗り込みできるかを楽しむ
今年の春頃塗り込みにハマっていました。
色鉛筆をキンキンに尖らせて紙の目を潰すように塗ることがとにかく楽しかったんです。
先ほどと同じように、広い範囲を「いかにキレイに塗れるか」を意識しながら塗ることが好きみたいです。
描き込みをする
草を生やす
「ロマンティックカントリー」では、羊がいる草原一帯に自分で草を描き込みました。
なかなか根気のいる作業で大変でしたが、ただ塗るだけよりも変化をつけることができて楽しかったです。
模様を描く
私は直線の規則的な模様を描くのが好きです。
定規で測って線を引き、線に沿って塗るだけ。
特別な技術は必要ありません。
簡単に広範囲の背景が埋まり、一気に画面が華やかになるのでオススメです。
白抜き
背景に桜模様を描き、その周りを塗り込みました。
塗る範囲は広く見えますが、桜模様を大量に描き込んだので意外とすぐに終わりました。
白抜きだけではなく、模様の中を塗ってもきっと印象が変わって楽しいでしょうね。
丸ぽよ
先ほどの白抜きと似ていますね。
フリーハンドでランダムに丸を描き、その周りを塗りました。
YouTubeで見たことをきっかけに挑戦してみました。
意外と簡単で、画面がとても華やかになり雰囲気がガラッと変わります。
広い範囲を塗るときは、こんな風に簡単な模様を描いてみると、イラストの雰囲気が変わるだけでなく飽きずに塗り進めることができます。
ぜひやってみてください。
色を数色重ねる
最近はメインのイラストも背景も、単色で塗ることはあまりありません。
例えば、先ほど模様の部分でご紹介した「小梅ちゃんの塗り絵」の背景のストライプは、水色と青色の2色でグラデーションを作っています。
リベンジ塗りの背景のまるぽよではトータルで3色重ねました。
現在塗りかけで止まっていますが、こちらの「コスチュームプレイ」のお姉さんのベール部分。
結構塗る範囲が広いですよね。
こちらは色の組み合わせを変えながら、7色でグラデーションを作っています。
広い範囲は1色だけで塗ると単純な作業になりがちですが、数色重ねるようにすると作業が複雑化します。
単調だった作業内容に変化が生まれるのです。
もしかしたら面倒に感じてしまう人もいるかもしれませんが、色を重ねるのが好きという人には飽きずにできるのでオススメです。
パステルを使う
手っ取り早く広範囲をキレイに塗りたいときにオススメなのがパステル。
削って粉状にし、メイクスポンジなどで塗れば、色鉛筆とはまた違ったふんわりした雰囲気に仕上がります。
色鉛筆で広範囲を塗るときは、塗り方に気をつけないとムラになりやすく、また範囲の広さによってはすぐに終わらないこともしばしば。
パステルは手が汚れるという難点がありますが、色鉛筆よりはムラになりにくく広範囲を短時間でささっと塗ることができます。
ダイソーでも購入できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
変化をつけて飽きないように工夫する
過去の作品を振り返ってみてわかった、私の広範囲を塗る工夫。
・ひたすら根気強く塗る
・どこまでキレイに塗り込みできるかを楽しむ
・描き込みをする
・色を数色重ねる
・パステルを使う
以上5つをご紹介しました。
特に意識していたつもりはなかったんですが、こうやって見てみると、ただ塗るだけということは少なかったかもしれません。
塗る範囲が広い場合、ただ塗るだけだと単調な作業になりがち。
途中で面倒になってしまうというのもわかります。
私の場合は、模様をつけたり色を数色重ねたりするなど、作業内容に変化をつけることで飽きないように工夫しているのかもしれません。
ちなみに、あえて背景を切り抜いてしまうという方法もあります。
これはこれで根気がいる作業なので、もし気が向いたらぜひ挑戦してみてください。
終わりに
いかがでしたか?
広範囲を塗るときに工夫していること。
特に意識はしていなかったんですが、こうやって見返してみると、飽きっぽい自分をよくわかっていたのか無意識で工夫していたようです。
例えば最初にお伝えした「ムラなくキレイを意識する」のように、ちょっとしたことでいいので何かこだわりを持ってみると、楽しく最後まで塗ることができるなと感じています。
単調な作業は飽きてしまうという人は、できる範囲でいいのでぜひちょっとした変化をプラスしてみてください。
ではまた次回〜。