「もし休職していなかったら、私、今頃どんな風になっていたんだろうね。」
先日夫とこんな話をしました。
夫婦ともに一致した意見が、
「遅かれ早かれどこかのタイミングで体壊してたよ」
でした。
それもどうなんだか。笑
では、もし体を壊さず働き続けられていたとしたら?
きっと今でも、「私このままでいいんだろうか」と漠然とした不安を抱え続けていたのではないかと思います。
私の病気は、部署異動による仕事のストレスが直接的な原因でした。
加えて、それより前からずっと、
「自分はこのままでいいのか」
「このままここでずっと働き続けて本当に良いんだろうか」
といった不安を抱いていました。
特にこれといった趣味もない。
熱中できる何かがない。
この仕事を続けた自分の将来像が全く見えない。
そんな不安が心の底にずっとありました。
自分の土台がグラグラした状態のまま「部署異動」が積み重なってしまい、全てがグラグラに揺れて、ついには崩壊してしまいました。
休職したことをきっかけに、塗り絵に出会い、ブログを始め、そして自分と向き合う時間をたくさん取ることができました。
一旦立ち止まって、自分の心にじっくりと耳を傾ける時間を取ることができたのはとても大きかったです。
もし働き続けられていたとしても、きっと日々の業務の忙しさに追われ、休日は体力回復に努めることで精一杯。
自分と向き合う気力もなかったのではないかということが容易に想像できます。
(休職前がまさにこの生活でした。)
何かきっかけがないとなかなか変わることは難しい。
私の場合はそのきっかけが病気でした。
月並みかもしれませんが、私はこういう病気にでもならないと立ちどまれなかったのではないかと思っています。
病気になってできなくなったことはいくつかあります。
でもそれ以上に、病気になったことをきっかけにして得たものの方が圧倒的に多い。
たくさん自分と向き合ったおかげで、グラグラしていた自分の土台も少しずつ固まりつつあります。
「私はこうやって生きていきたい」
という芯みたいなものが少しずつ明確になってきました。
病気自体はやっぱり辛いこともあるし嫌ですが、病気になったことは後悔しないだろうなと思います。
人生の転機を聞かれたら、きっと発症した「27歳の8月」と答えるでしょう。
病気になったことをきっかけに、こんなに変わった。
こんなにたくさんのことを得られた。
今後もそう言い続けられるように、病気になったことを後悔しないように、自分と向き合いながら進んでいきたいと思います。