先日、邦楽の演奏会「風民(ふうみん)」に行ってきました。
私は大学時代、サークルで少しだけお琴を弾いていて、卒業後も何度かサークルの定期演奏会へ聴きに行っていました。
休職してからは行かなくなっていましたが、今回は数年ぶりに行ってみました。
今日は、演奏会で久しぶりに会いたい人に会うことができたこと、そして人に会うことで生じた良い効果についてお話します。
人に「会いたい」という気持ちが戻ってきた
今回演奏会に行くことになったきっかけは、昔サークルで夫婦揃ってお世話になったTさんからの年賀状でした。
「今年も風民に出るよ!」
演奏会が毎年行われているのは知っていましたが、病気になってからは人が多く集まるところは避けていたし、そういう場所に行く気力もなかったので、Tさんにももう何年も会っていませんでした。
しかし今年、年賀状でお知らせをもらったとき
「久しぶりにTさんに会いたい!」
とすんなり思えました。
今まではなかなかそんな気分になれなかったのに、誰かに会いに行きたいとまた思えるようになった。
それがとても嬉しかったです。
3月3日、Tさんに会いに演奏会に行こう!
手帳とカレンダーにすぐに予定を書き込みました。
今までは当日の体調を最優先にし、「行けたら行こうかな……」と予定を曖昧にすることが多かったのですが、このときは「もう何が何でも行こう!」と強い気持ちで3月の予定にはっきり書くことができました。
当日、Tさんとは短い時間しかお話できませんでしたが、昔と変わらずハツラツとした元気そうな姿を見ることができて、それだけで行ってよかったなと思いました。
風民は来年20回目を迎えるそうです。
サークルのOB、OGも参加できる演奏会で、ありがたくも「次回は記念すべき20回目だし、よかったら演奏やろうよ!」とお声がけまで頂きました。
しかし夫婦2人とも、興味の対象が昔とは変わってしまっていて今はそちらに夢中。
演奏者としてはもう大学時代に十分満喫したので、今はもういいかな、という気持ちです。
演奏を聴くことは好きなので、次回もぜひ聴きに行きたいと思います。
「好き」を大事にするライフスタイル
今回年賀状でお知らせしてくれたTさんは、お仕事もしながら、邦楽の演奏活動を長いこと続けています。
私が大学に入学しサークルに入ったときは、すでにそのライフスタイルで過ごされていました。
大学生のときは特に何も思わなかったけれど、自分も社会人を経験した今は、改めてTさんの「お仕事もしながら好きなこともめいいっぱい楽しむ」というライフスタイル、とても素敵だなと思います。
やっぱり好きなことを楽しんでいる姿って良いな〜!
自分は何が好きなのかよくわからなくなっていたあの頃。
仕事でいっぱいいっぱいで、せっかくの休日も体力回復に専念するばかり。
疲れていて気力も余裕があまりなく、夢中になれるようなことも特にありませんでした。
自分の人生なのに、なんとなく流されている。
自分で人生の舵を取れていない。
そう感じていたことを覚えています。
今は嬉しいことに、「塗り絵」を通して好きなこと、やってみたいことがたくさんできました。
自分の人生で「やりたい!」と思うことがある。
それだけで、なんだか張り合いがあるように感じます。
私はどんな形で自分の好きなことをライフスタイルに組み込んでいこう?
Tさんのような、「好き」を大事にする自分に合ったライフスタイルを、今後も考え続けていきたいと思います。
終わりに
今年の初め、ただ「Tさんに会いたい」という気持ちだけで演奏会に行くことを決めましたが、色々と嬉しい発見がありました。
特に、久しぶりにTさんにお会いしたことで、「やっぱり『好き』って大事!」と強く感じたこと。
社会人生活や休職を経験したせいか、自分がTさんのライフスタイルをどう思っているか、その捉え方が大きく変わっていることに気づきました。
人に会うと、嬉しいのはもちろんのこと、さらにその人を通して自分を見つめ直すことができる。
そんなことを感じた演奏会でした。
ではまた次回~。