現在塗り進めている「マジカル・タワー」の市場のページ。
前回はこちら。
今日は、イラストの中にたくさんある小物の塗り方についてご紹介します。
マジカル・タワー記事一覧
4.思い切って好きな色で塗っちゃおう!レンガを水色で塗ってみた
6.果たして水彩下地の意味はあったのか!?壁塗りの感想とまとめ
8.同じ色で塗っても単調にならない小物の塗り方 ←今回の記事はこちら
使用した塗り絵本
使用画材
今回使用した色は次の4色。
・107 CADMIUM YELLOW(黄色)
・111 CADMIUM ORANGE(オレンジ)
・166 GRASS GREEN(黄緑)
・163 EMERALD GREEN(緑)
黄色とオレンジ、黄緑と緑の組み合わせで塗ります。
黄色×オレンジの塗り方
今回は市場の中にあるスパイスのお店を使ってご紹介します。
赤丸で囲った容器を塗っていきましょう。
【107】の黄色で全体を薄く塗ります。
影の部分など濃くしたい箇所に、【111】のオレンジ色を重ねます。
このとき力を入れて塗るとこの後の色が混ざりにくくなるので、力を入れすぎないように気をつけます。
全体に【107】の黄色を重ね、先ほど塗ったオレンジ色と混ぜます。
黄色を重ねたことで、オレンジ色の印象が少し和らぎました。
もう少しオレンジ色を強調したいので、影部分にオレンジ色を重ねたり、黄色でなじませたりと、好みの色味になるまで微調整します。
前の画像と変化が少ないですが、微調整の結果このようになりました。
これで完成です。
黄緑×緑の塗り方
次は、赤丸で囲った容器を塗っていきましょう。
【166】の黄緑色を全体に薄く塗ります。
濃くしたい箇所、影になる箇所に【163】の緑色を重ねます。
黄色×オレンジ色のときと同様に、このとき力を入れるとこの後の色が混ざりにくくなるので、筆圧に気をつけながら塗ります。
全体に【166】の黄緑色を重ね、先ほど塗った緑色となじませます。
最後に、黄色×オレンジ色のときと同様に、影部分などの色の濃さを微調整して完成です。
小物塗りに使用した色は全部で4色のみ。
全体で見るとこんな感じに仕上がりました。
色を2パターンのみにした理由
このイラストは細々した小物がとても多いです。
それぞれ色を考えるのは大変だなと思い、今回は全ての小物の色を2パターンのみにすることにしました。
黄色系と緑系の2パターンだけなら、色選びで悩むこともないからすぐ終わるだろう!
……そう思っていたあの頃。
確かに色選びで悩むことはありませんでした。
ところがどっこい。
小さい小物1つ1つ全てにおいて重ね塗りをするので、予想以上に時間がかかるかかる。
箇所によっては重ねずに単色で塗っても良さそうなものなんですが、塗っているとどうしても重ねたくなってしまいます。
そのため、「◯月までに終わらせよう!」と思っていた期限がどんどん延びてしまいました。
色数を絞っても意外と単調にならない!
小物を全て2パータンのみの色で塗ると、画面が単調になってつまらなくなってしまうのではないか。
そんな不安が少しありました。
しかしどんどん塗り進めていくうちに、イラスト全体が色鮮やかになっているように感じました。
黄色とオレンジ色、黄緑色と緑色というように、それぞれ2色ずつで影をつけたりグラデーションを作ったりと、色を混ぜて変化をつけたことが良かったのかもしれません。
使った色数は少なくても、塗り方によって、使った色数以上に鮮やかにカラフルに感じることがあるんだなとわかりました。
力加減が難しい
たくさんある小物たち、実は塗るのが難しかったです。
こちらは小物を塗り始めた序盤の箇所。
力加減がわからずついグリグリ塗ってしまい、なかなか色が上手く混ざらないためにさらにグリグリ塗ってしまうという悪循環。
すると、私の暴挙に耐えきれなくなった紙の繊維が少しずつ剥がれてきてしまい、なんとも可哀想なことになってしまいました。
こんなにたくさんの数の小物を、何度も同じパターンで塗っているのに、その時々の力加減が微妙に違うのか、上手く色が混ざらないことが多々ありました。
そもそも1個あたりの小物のサイズが小さいので、狭い範囲に塗り重ねること自体が難しいのかもしれませんね。
ミニマムな小物を1つ1つ重ね塗りする場合は、皆さんも力加減にお気をつけて!
私もまだ小物塗りが残っているので、引き続き力加減に気をつけて進めたいと思います。
終わりに
小物の塗り方、いかがでしたか?
この市場のイラストは1つの建物に複数のお店が入っているので、 お店ごとに小物の色を変えるのも楽しそうですね。
今回のように、小物がたくさんあって配色を考えるのが大変なときは、あえて色数を絞って統一感を出すことも1つの方法です。
グラデーションにしたり影をつけたりと、塗り方に変化をつければ少ない色数でも画面が華やかになります。
配色を考えるのが大変という人は、ぜひやってみてください。
ではまた次回〜。
次>「マジカルタワー・その9」はこちら