前回の記事で、水彩の練習を始めて早々に行き詰まったことをお話ししました。
この記事を書いた後、少し頭がスッキリしたみたいで、無事に水彩の練習を再開できました。
水彩でお花を1日1つずつ塗る練習をしています。
練習の記録を残したいなと思ったので、今日は1〜5日目までの練習の様子をご紹介します。
昔から水彩への苦手意識が強い人間が頭を抱えながら塗っているので、水彩が好きな方や得意な方から見たらツッコミどころ満載な内容になっているかもしれません。
そこらへんも楽しんでいただけると幸いです。
それではれっつごー。
使用した画材
絵の具
ホルベインの透明水彩を使います。
ようやく下塗りではなく、メインの画材としての出番が来ました。
筆
今までは百均の筆セットの筆を使っていたんですが、細かいところも塗れるようになりたいと思い、細い筆を購入しました。
細かい彩色に適している筆だそうで、太さが数種類あります。
写真だとどれくらいの太さかよくわからなかったので、実際に画材屋さんで見比べて、3/0号を選びました。
今回の水彩練習は小さめの絵を塗っているので、細い筆を買ってよかったです。
水筆ペン
こちらは以前から使っている水筆ペン。
筆で色を置いた後に、色をぼかすために使っています。
今回の水彩練習ではいらないかなと思っていたんですが、練習を始めて早々に「やっぱり水筆いるわ!」と気づき、頼りまくっています。
ちなみに私は水筆ペンを使っていますが、普通の筆を水筆として使うこともよくあるみたいです。
使用した塗り絵本
ジョハンナさんの塗り絵アクティビティブックを使っています。
この本のテーマは、1日10分クリエイティブな時間を楽しむこと。
個人的に、この本はきれいに完成させることが目的ではないと思って使っています。
今回のように苦手なことに取り組みたいとき、普通の塗り絵本だと、失敗して塗り絵を台無しにするのが怖くてなかなかチャレンジできません。
しかしこの本は、あくまでクリエイティブな時間をとることが目的なので、「失敗してもいいんだ」と思えて、失敗することを自分に許してあげることができます。
新しいことや苦手なことにチャレンジしたいとき、心理的なハードルを低くして取り組める1冊です。
今回の水彩練習は失敗する可能性がとても高いので、この本を使うことにしました。
「ジョハンナの塗り絵アクティビティブック」の感想はこちらでもご紹介しています。
1日目
ビクビクしながら始まった水彩練習1日目。
丸いお花を塗りました。
初めて使う細い筆。
水分量を少なめにして、お花の外側から内側に向かって、細い線を引くように描いてみました。
最後に黄色の線を入れたときに、下の紫色が透けていて、このとき初めて「これが透明水彩なんだ」と実感しました。
茎と葉っぱはグラデーションにしてみましたが、う〜ん……初めてにしてはまあまあかな?
あと、筆を引くように塗ったらいいのか、筆を置くように塗ったらいいのかわからず迷いました。
透明水彩なのに、なんだか色鉛筆で塗ったときとあまり変わらないような出来上がりになってしまい、初日から水彩とはなんぞやと悩み始めました。
2日目
大変迷走しました。
色々こちゃこちゃいじくりまわしたので、お花部分がにじんでしまいましたが、ある意味1日目よりは水彩っぽい気がします。
2日目で困ったのが、色を重ねるとき。
下に塗った色が乾いてから重ねるというのはわかった。
でも、グラデーションを作りたかったり、色を重ねて濃くしていきたいとき、色の境目がはっきり出てしまうのはどうしたらいいの???
調べたら、やはり水筆でぼかすんですね。
また、練習2日目を終えてからようやく、水彩の技法書が家にあることを思い出しました。
ずっと前に買ったんですが、練習を始めて疑問だらけの今読み返すと、参考になることがたくさんありました。
まずは実際に自分でやってみて、疑問点が出てきたら調べて、試して、改善していく。
この方向性で進んでいこうかなと思います。
まずはやってみないと、疑問点すら出てこないということに気づいた1日でした。
3日目
早速、SSイラストメイキングブックを参考に、水筆を使ってグラデーションを作ってみました。
グラデーションはまあまあ良い感じにできましたが、水分量が多すぎたのか、紙がもしゃもしゃしてしまいました。
グラデーションを作るときは、もう少し水分量少なめでも大丈夫そう。
特に、筆についている水と、水筆の水は、拭ったと思ってもまだ多いので要注意。
また、今回は筆の水分量を少なくして、花に模様みたいなものを描いてみました。
3日目の練習を終えて、塗り絵本の紙に適した水分量を模索することが、今後の1つの鍵だなと感じました。
4日目
お花全体を紫色と青色のグラデーションにしてみました。
水分量少なめを意識して、1回目のグラデーションはきれいにできましたが、色が薄め。
もう少し色を濃くしたかったので、乾かしてから色を重ねて水筆を使ったら、お花部分の紙がモケモケになってしまいました。
紙がボロボロになると、紙の繊維に影響するので、色を乗せたときに紙の繊維に沿って意図しないところに色が流れてしまう……ということが頻発しました。
また、色をぼかそうと思って水筆を使うと、色がはげてしまったり。
やはりあまり水を入れると、紙がダメになって汚くなるみたいです。
そもそも塗る範囲が狭いところで、あれこれいじりすぎなのかもしれないなと思ったり。
自分が水彩でどう塗りたいか、まだ明確になっていないので、どれくらい色を重ねるか、どれくらいの水加減にするかもわからず、どうしたものか……。
練習中断
心が折れてブログに泣き言を書く。笑
5日目
危うく練習をやめてしまうかと思いましたが、ブログに書いたらスッキリしたので、無事に練習を再開できました。
また、大好きな種村有菜先生のカラーインクメイキングを見ていたら、「そういえばこんな風に塗ってみたかったんだっけ」と思い出し、画材は違いますが、5日目は種村先生の塗り方を参考にチャレンジすることにしました。
これまでは、
①色を濃くするときに何色も重ねすぎ
②色の境目をぼかすために水筆を使う
結果、トータルの水分量が多くて紙がボロボロになる
という状態でした。
そのため、5日目は色数を最小限にし、種村先生の色の重ね方を真似てみました。
注意したのは、
①水分量に気をつけて、色を置いたら水筆でフワッとぼかす。
②自分が思っているよりも長い時間乾かす
③筆の水分を少なくして、①と同じ色の濃い色で影をつける
この3つに気をつけて塗ってみました。
実際に塗ってみて思ったのが、線のあるところすべてに影をつけようとすると、くどい気がすること。(お花部分)
どこに濃い色を置くか、バランスが大事なんだなと感じました。
今回は濃い色を重ねても水筆でぼかさなかったので、パキッとした仕上がりになりました。
これはこれで面白いけれど、もっと透明水彩らしい塗り方ができたらいいな〜と思います。
案の定種村先生の塗り方とはほど遠い出来になりましたが、やってみたことで次の課題が見えたので、6日目以降に活かせるように頑張ります。
終わりに
水彩練習1〜5日目の様子をご紹介しました。
練習が終わるたびに、手帳にその日の練習の感想や疑問、反省などを書いていたので、後から見返しやすいように、ブログにも残しておくことにしました。
水彩に詳しい方にとっては「何を言ってるんだ???」みたいなトンチンカンな内容もあったかもしれませんが、水彩に対する苦手意識を拗らせた人間の頭の中はこうなっているんだなと、新種の生き物を見るように観察していただけると幸いです。笑
水彩練習の1〜5日目は、ずっと「水彩とはなんぞや?」で頭がいっぱいでした。
この記事を書いている現在は、8日目の練習を終えたところですが、6〜10日目の記録はまた少し違った内容になりそうです。
まずは、10日目までめげずに続けられるよう頑張ります。
それでは〜。