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大人の塗り絵(コロリアージュ)を通して、自身の体験をもとに、ぬりえライフをもっと楽しむための情報を発信しています。

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【PR】塗り絵本「森のなかへ」② 色鉛筆4色で花びらを金色に塗ってみよう!

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7月にグラフィック社さんから発売された塗り絵本「花と動物を彩るコラージュぬりえ 森のなかへ」。

この度グラフィック社さんから本を提供していただき、サンプルページの彩色を担当させていただきました。

hananurie.exblog.jp

「ひみつの花園」オフィシャルブログでもご紹介していただきましたが、このブログでも、より詳しい塗り方の手順や使用色などを全4回にわたってご紹介します。

前回は、塗り絵のイメージや配色についてお話しました。

2回目の今日は、配色のメインの色となった金色について。

色鉛筆4色を使って金色を作る様子を、写真と動画でご紹介します。

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使用した塗り絵本

 

使用した画材 

 

使用した色

金色を作る際に使うのは、次の4色です。

・107 CADMIUM YELLOW(黄色)
・111 CADMIUM ORANGE(オレンジ)
・283 BURNT SIENA(赤茶色)
・177 WALNUT BROWN(こげ茶色)

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黄色は、やまぶきいろに近いはっきりした濃い黄色。

普通の黄色だと薄くて物足りなく感じるため、濃いめの黄色が好みです。

オレンジ色は、入れると黄色にツヤが出るような感じがして好きなので、重ねています。

赤茶色は、オレンジ色とこげ茶色の間の色の境目を、自然なグラデーションにするために入れています。

他の茶色も試してみたんですが、赤みが足りなく感じたので、今回は赤茶色を使用しました。

こげちゃいろは、絶対あった方がいいです。

グッと引き締まります。

 

ちなみに、もしポリクロモス色鉛筆がなくても、例えば三菱色鉛筆の36色セットで塗るなら、

・やまぶきいろ
・だいだいいろ
・あかちゃいろ
・こげちゃいろ

この4色がオススメです。

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今回の塗り絵、当初は三菱色鉛筆で塗る予定でした。

金色も三菱色鉛筆で何パターンか試して、こちらの4色で塗る予定だったんです。

しかし、他の箇所の色数の問題で、結局ポリクロモスに変更。

こちらの4色を参考にして、ポリクロモスの4色を選んだという経緯があります。

高いメーカーの色鉛筆でなくても、金色っぽく色を作ることはできるので、ぜひ試してみてください。

 

写真で見る金色の作り方

今回は、こちらの2枚の花びらを塗っていきます。

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表面に出ている花びらと、重なって下になっている花びら。

まずは表面に出ている花びらを使って、金色を作る手順をご紹介します。

 

①最初に、全体に薄く黄色【107】を塗ります。

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②濃くしたいところにオレンジ色【111】を薄く重ねます。

今回主に色を重ねるのは、花びらの根元と先です。

このあたりの色の変化にご注目ください。

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③濃くしたいところに赤茶色の【283】を薄く重ねます。

オレンジ色のときと同じく、花びらの根元と先に重ねます。

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④濃くしたいところにこげ茶色の【177】を薄く重ねます。

こちらも同様に、花びらの根元と先に重ねます。

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色を重ねるときのイメージは、濃い色ほど塗る範囲を狭くすること

ざっくりとこんなイメージで塗っています。

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こげ茶色は、ちょっと重ねるだけでグッと雰囲気が変わるので、ほんの少しで大丈夫です。

重ねるときは、力を入れすぎると色が混ざりにくくなってしまうので、力加減に気をつけながら塗ります。

 

⑤ ②~④で重ねた色をなじませるため、オレンジ色の【111】を重ねます。

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ここで再度オレンジ色を重ねると、この後黄色を重ねたときに自然なグラデーションを作りやすいと感じたため、ここでオレンジ色を重ねるようになりました。

 

⑥黄色の【107】を全体に重ねます。

塗る方向は、濃くした花びらの根元から真ん中に向けて。

そして、濃くした花びらの先から真ん中に向けて。

真ん中の色が気持ち薄くなるように塗ります。

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花びらの根元と先が濃く、花びらの真ん中が明るく見えるように塗りました。

 

これで1段階目が終了です。

軽い感じにしたいときは、この①~⑥の手順のみでも金色っぽく見えます。

私の場合、もっと色が濃い方が好みだったので、ここからさらに重ねました。

2度塗りするイメージです。

 

⑦こげ茶色【177】を濃くしたい箇所に重ねます。

(④と同じ箇所です。)

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⑧赤茶色【283】を濃くしたい箇所に重ねます。

(③と同じ箇所です。)

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⑨オレンジ色【111】を濃くしたい箇所に重ねます。

(②と同じ箇所です。)

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⑩黄色の【107】を全体に重ねます。

⑥と同様に、塗る方向は濃い方から薄い方へ。

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これで完成です。

 

前半②〜⑤の変化です。

力を入れすぎないように気をつけて色を重ねました。

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こちらは後半⑦から完成まで。

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後半の⑦以降は色を濃くすることが目的なので、多少力をグリグリ入れても大丈夫です。

好みの濃さになるように、調整しながら塗ってみてください。

 

花びら同士が重なって下になっている場所を塗るときは、影になっていることを強調したいので、オレンジ色、赤茶色、こげ茶色を面積広めに塗ります。

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この後黄色を重ねて、出来上がりは下の写真のようになります。

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さて、このお花は全て塗り終えるとこんな感じになりました。

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矢印で指したところが、先ほど手順をご紹介した花びらです。

 

この4色で何度も金色を作り、最終的にしっくりきた手順をご紹介しました。

ちょっと手順が多く感じるかもしれませんね。

好みの濃さにもよって手順は変わると思うので、ぜひ色々と試してみてください。

 

動画で見る金色の作り方

先ほどご紹介した手順で塗っている様子を、動画で撮影しました。

前半の4分半は普通の花びらを、後半4分半は影になっている花びらを塗っています。

www.youtube.com

通常の再生速度は、実際に塗ったスピードのままです。

倍速で見たい方は、YouTubeの「設定」(歯車マーク)から速度を変えてご覧ください。

 

同じ4色で塗った植物

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葉っぱ

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多肉植物

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松ぼっくり(2種類)

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全て今回ご紹介した塗り方で塗っています。

同じ4色でも、塗るイラストが変わると違って見えるので面白いですね。

松ぼっくりは2パターンで塗りました。

この松ぼっくりについては、次回また改めてお話ししますね。

 

終わりに

色鉛筆4色を使った金色の作り方、いかがでしたか?

もう少し金属らしさが出せたらよかったんですが、そこはまだまだ力不足でした。

去年も「憧れのお部屋」で金色を作る様子をご紹介しました。

今回は、このときよりもさらに自分好みの金色を作ることができたかなと思います。

金色の作り方、きっとまだまだ色の組み合わせ方やバリエーションがあるんでしょうね。

色鉛筆って奥が深い!

またどこかの機会で金色を使うことがあれば、今回とは違った色みの金色を作ってみたいです。

そして、もっと金属らしい塗り方ができるようになりたいなと思います。

 

さて、次は差し色として使用した赤、紫、緑で植物を塗る様子をご紹介します。

ではまた次回~。

 

 

次の記事「③植物を塗るときに意識したこと」

 

金色の塗り方の補足記事はこちら

 

こちらの記事もどうぞ