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①白色を重ねるとなめらかになる?白い色鉛筆の使い方を実験してみました

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先月、こんなご質問をいただきました。

白の色鉛筆をいつも余らせてしまいます。使い方を教えて貰えると嬉しいです。

白い色鉛筆、みなさんはどうしていますか?

私もご質問者さんと同じように、使い方がわからず持て余しています。

実は過去にも何度か白い色鉛筆についてご質問をいただいたんですが、これまでは私もほとんど使ったことがなく、使い方もわからなかったため、お答えできずにいました。

でも今回は、ちょうど新しいことにチャレンジしたかったので、これはチャンスだと思い、白い色鉛筆にチャレンジすることにしました。

白い色鉛筆は未経験に等しいので、ご期待に添えるお答えができるかわかりませんが、

「今の私だったら白い色鉛筆はどう使うかな?」

と考えて実験をしてみようと思います。

今日は、「白い色鉛筆を使ったらなめらかになるか」を試してみます。

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目次

  

実験で使用したもの

色鉛筆

色鉛筆は、三菱880、ポリクロモス、プリズマカラーの油性色鉛筆3種類を使います。

 

紙は、ジョハンナ・バスフォードさんの塗り絵本「フラワーズ」の巻末にあるテストページを使いました。

テストページがあると、塗り絵本の本誌と同じ紙で試すことができて便利ですね〜。

www.chizurumaro.com

 

①単色で塗って上から白を重ねてみた

それでは早速実験していきましょう。

色鉛筆3種類からそれぞれ紫色と白色を選び、

・紫色を単色で塗った場合
・紫色の上から白を重ねた場合

で比べてみました。

 

三菱色鉛筆880

写真の左が単色で塗ったもの、右がさらに上から白を重ねたものです。

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三菱色鉛筆880は、ほか2種類の色鉛筆に比べて白を重ねたときの変化が1番少なかったです。

白を重ねたことで紙の目が埋まったのか、少しなめらかになったような気がします。

 

ポリクロモス

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先ほどの三菱色鉛筆880より、白を重ねたときの変化がわかりやすかったです。

ほどよくキレイになめらかになってくれたので、3種類の色鉛筆の中で1番扱いやすく感じました。

 

プリズマカラー

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白を重ねたとき、まるでクレヨンのような塗り心地でした。

確かになめらかにはなったんですが、ほか2種類の色鉛筆よりも白の影響が強く、紫色に絵の具の白を混ぜたような色に変わりました。

いやー、すごかった。

 

②いつもの塗り方に上から白を重ねてみた

先ほどの実験でポリクロモスのなめらかさが気に入ったので、ポリクロモスを使って普段の塗り方をし、さらに上から白を重ねたらどうなるかを試してみました。

 

いつもの塗り方

普段塗るときは、1パーツで3色使うことが多いです。

①影に塗る色、②メインの色、③薄い色の3色です。

今回はそれに白を加えて、以下の4色を使います。

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・138 VIOLET(薄い色)
・249 MAUVE(メインの色)
・159 HOOKER'S GREEN(影に塗る色)
・101 WHITE(白)

249のMAUVEは、先ほどの実験で使った紫色です。

この4色で、フラワーズのテストページにあるお花のイラストを塗っていきます。

 

花びらの根元に、緑色159を塗ります。

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緑色をおおい隠すように、紫色249を重ねます。

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また、花びらの先の近くまで、同じ紫色を薄く塗ります。

 

花びらの真ん中から先にかけて、薄い紫色138を薄く塗ります。 

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花びらの根元から真ん中あたりまで、紫色249を。

花びらの真ん中から先まで、薄い紫色138を。

この2色を、交互に少しずつ重ねて色を濃くしていきます。

 

いつもの塗り方で花びらを塗ると、こんな感じにできあがります。

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それでは、このいつもの塗り方に、上から白を重ねるとどうなるか見てみましょう。

 

上から白を重ねてみた

こちらが、先ほどの手順の塗り方で花びらを塗り、白を重ねる前の様子。

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そしてこちらが、上から全体に白を重ねた様子です。

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……あっれ〜?一緒じゃない?

そうなんです。そうなんです。

実は、いつもの塗り方の上から白を重ねても、特別なめらかになるということもなく、ほとんど変化がありませんでした。 

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根元の濃いところが少しなめらかになったかな?というくらい。

でも言われてもあまりわからないですよね。

 

白を重ねた花びらと重ねていない花びらを見比べてみましたが、こちらも違いがあまりないように感じました。

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私にとって薄い色と白色の役割はほぼ同じ

私が普段薄い色を入れるのは、全体の色をぼかしなじませるため。

おそらく今回使った薄い紫色138が、白よりも先に全体の色をぼかしなじませたのだと思います。

薄い紫色138は、少しカサカサした塗り心地の色。

この実験のあと、薄い紫色138を単色で塗ったときと、上から白を重ねたときを比べてみましたが、案の定あまり違いが出ませんでした。

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白い色鉛筆で想定した「なめからにする」という役割は、私のいつもの塗り方においては薄い色がすでに担っていました。

だから、上から白を重ねてもそれ以上変化がなかったのかもしれません。

 

③2色で塗って上から白を重ねてみた

いつもの塗り方ではあまりに変化がなかったので、使う色数を減らして再チャレンジします。

1つのパーツに使う色は、①影に塗る色、②メインの色、③薄い色の3色を使うことが多いとお話ししましたが、①影に塗る色、②メインの色の2色にすることも多いです。

そこで、先ほど使った3色の中から、問題になった薄い紫色138を除き、2色+白色で変化があるかを試してみます。

 

葉っぱの根もとや影になるところに、緑色159を塗り、上から紫色249を全体に重ねました。

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今回は薄い色がないので、葉っぱの先の色が薄くなるように気をつけて塗りました。

 

上から白を重ねてみました。

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先ほどよりなめからになりました!

また、塗る前より全体が少し白っぽくなったように見えます。

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このなめらかさ具合、とても好きです!

 

 白を重ねていない左半分と、重ねた右半分を比べるとこんな感じになります。

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これは白を重ねたときのほうが好きです!

薄い色を入れず2色で塗るときは、きめ細かく塗ることが難しかったんですが、白を重ねると割と簡単になめらかにできるのでとても嬉しいです。

今度から2色で塗るときは白も使ってみようと思います。

 

④ブレンダーとの違い

実は持っているんですが、まったく使うことができていないブレンダー。

「なめらかにする」という目的ならブレンダーでもいいのでは?と思い、白を重ねたときと比べてみました。

使ったのは、今回出番が多かったポリクロモスの紫色249。

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単色のときと比べ、ブレンダーを重ねた右側がなめらかになりました。

 

ブレンダーを重ねたときと、白を重ねたときで比べると、白を重ねたときが少し色が白っぽくなっているように見えます。

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白は一応「白」という色である以上、重ねたときに多少白っぽくなるのは仕方ないかもしれません。

プリズマカラーなんてもっと白の影響が強かったですしね。

あまり白の影響を出したくないときは、ブレンダーのほうがいいのかなと感じました。

とりあえず、白色鉛筆もブレンダーもどちらも使い慣れていないので、使い方を少しずつ研究していこうと思います。

 

終わりに

白い色鉛筆実験①、長くなってしまいましたが、最後までお付き合いくださってありがとうございました。

今回は、「白を重ねたらなめらかになるのでは?」という予想から色々と実験してみました。

実験の中でも少し触れましたが、すべての色が白を重ねるとなめらかになるというわけではないみたいです。

やわらかい芯の色や濃い色は、白を重ねたときに変化しやすいように感じました。

今回の実験で気になるものがあったら、みなさんもぜひ試してみてください。

 

私がよく使うポリクロモスは、色辞典のペールトーンのような薄くてやわらかい色が少ないので、グラデーションを作るときに薄めの色を選んでも「色が濃すぎる」と感じることが多いです。

そんなときに、今回のように白を重ねることができたら便利だなと思いました。

白い色鉛筆はスタートラインに立ったばかりなので、これから白と上手く重なる色を少しずつ見つけていけたらいいなと思います。

 

さて、次回は「白い色鉛筆実験②」です。

こういう使い方もできるのでは?と思ったことを試してみたいと思います。

それではまた〜。

 

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