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過去の自分を肯定してあげたかった リベンジ塗り・感想

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2015年に初めて塗った塗り絵を、当時と同じ絵、同じ画材、同じ配色で塗りなおすという「リベンジ塗り」。

先日無事に完成しました。

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今回のリベンジ塗りは、私にとって特別な意味がありました。

塗った感想と合わせてお話しします。

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塗り始める前に涙がこみ上げてしまった

リベンジ塗りをスタートする前に、当時使った色を確認していたところ、突然涙がこみ上げてきてしまいました。

この塗り絵を塗ったのは2015年の8月。

当時私は仕事で自分を追いつめてしまい、適応障害・うつ状態と診断され、休職することに。

メンタルはどん底状態でした。

 

家でもできることを探していたなかで出会ったのが、大人の塗り絵でした。

当時、固定観念にガチガチにしばられて「こうあるべき」という考え方になっていた自分が嫌だったので、「自由に塗る!」と決めました。

そうしてできたのが、今回のリベンジ前の作品でした。

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今回リベンジするにあたって配色を確認していくなかで、

「なんでこの色にしたの?笑」

と最初は笑っていました。

しかし、そのうち

「なんで記念すべき1作目にこんな配色にしちゃったんだろう……」

「もっと可愛い色でも塗れたはずなのに……」

という後悔がポロポロ……。

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これまで、この1作目は奇抜な配色というネタとして扱ってきました。

しかし、心のどこかで「こんな配色で塗ってしまった」という後悔がずっとあったことに気づきました。

「自由に塗る!」と決めてこんな配色でしか塗れなかった当時の自分を思うと、なんだかどうしようもなく泣けてきてしまったのです。

 

過去の自分を自分で肯定してあげる

今回のリベンジ塗りを思いついたときは、ただただ面白そうという気持ちでいっぱいでした。

あの頃よりは塗り方も大きく変わったし、多少なりとも成長しているはず。

どんなできあがりになるのか見てみたい!

 

そして配色を確認していくなかで、この1作目と結びついてしまっている当時の自分の状況や後悔の気持ちを思い出し、

「ああ、これは過去の私のために塗らないといけない」

と強く思いました。

当時ひどい出来だと思っていた配色を使って、今の自分が全力で塗る。

それによって、

「この配色も意外と悪くないよ!」

と過去の自分に言ってあげたい。

 

当時初めてこの1作目を塗ったときは、塗り絵自体が子どもの頃以来だったので、どんな感じになるか見当もつかず、不安と期待でドキドキしながら塗っていました。

塗っていたときは、間違いなく楽しかった。

当時の日記でも「これは良いもんだ!」と絶賛していました。笑

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▲当時の日記。字が汚くてすみません……

そういう楽しい気持ちもあったはずなのに、いつの間にか配色に対する後悔や当時の落ち込んだ気持ちに上書きされてしまったんでしょうね。

 

今回リベンジ塗りをしたことで、1作目に結びついていた悲しいイメージを乗り越えることができたように思います。

配色の面白さに気づくこともできて、とっても楽しかったです。

今なら

「この配色も意外と悪くなかったよ!面白いよ!」

と当時の自分に言ってあげられそうです。

5年も時間がかかってしまいましたが、ようやく当時の自分を肯定してあげることができたような気がします。

このリベンジ塗りに取り組むことができて、本当によかったです。

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今の自分が忘れてしまった発想に出会える

今回のリベンジ塗りで、当時の自分の発想に感心したのがお花の塗り方でした。

1つのお花の中で、花びらの色を変えて塗っていたのです。

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これは面白い!

1つのお花はすべて同じ色で塗るのが当たり前。

そう思っていたので、昔の自分が考えたこととは言え、この発想はとても新鮮に感じられました。

 

「これは塗り絵なんだから、1つのお花のなかに花びらの色が数色あってもいいんだ!」

と、昔の自分に気づかされました。

以前も別の作品をリベンジしたときに思いましたが、過去の作品をリベンジ塗りすると、今の自分にはない発想に出会うことがあります。

リベンジ塗りは、昔と今でどれくらい成長したかを見比べるのも1つの楽しみですが、このように今の自分が忘れてしまった発想の面白さに気づけることも、醍醐味の1つだなと感じています。

 

色鉛筆36色セットだからこその面白さ

今回は、三菱色鉛筆880の36色セットを使用しました。

いつもは重ね塗りのときに補色を気にしますが、今回は、今まであまり重ねたことのない色の組み合わせを試してみました。

・重ねてみてしっくりくる、違和感がない
・今まであまり重ねたことがなく、自分が面白いと感じる

この2つを基準に色を選び、組み合わせました。

最近の自分だったらまず思いつかない配色。

そして新鮮な色の組み合わせでの重ね塗り。

これがとても楽しかったです。

 

36色セットは色数が限られているからこそ、重ねる色の組み合わせをあれこれ工夫しやすいように思います。

これが120色セットになると、色の選択肢が多いので、結局いつも決まった色、決まった組み合わせのパターンを選びがちになります。

選択肢が限られているからこそ、いろいろな組み合わせを試しやすい。

36色セットも楽しみ方がまだまだたくさんあるなと、改めて感じました。

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終わりに

今回のリベンジ塗り。

まさか泣いてしまうとは思わなかったので、自分でもびっくりしました。

5年前のどん底の状態に比べたら、今はかなり良くなったし落ち着いています。

でも、心の奥底では、ずっと何かが残っていたのかもしれません。

心は正直だなと思いました。

 

今回1作目を塗り直したことで、また新たにスタートラインに立ったような気がしています。

これからも自分の「好き」や「楽しい」をたくさん詰め込んで、楽しみながら少しずつでも成長していけたらいいなと思います。

ここまで、長々とお付き合いくださってありがとうございました。

それでは~。

 

 

リベンジ塗りを最初からご覧になりたい方はこちら

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3年前にもリベンジ塗りをしました

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