今日は鉛筆削りのご紹介です。
2年前に、色鉛筆の削り方についてご質問をいただきました。
このとき調べたところ、「芯だけ削れる鉛筆削り」があることを知り、2種類ご紹介しました。
しかし、当時は自分で試すことができなかったので、「こういうのがあるみたいですよ」という程度しかお話することができませんでした。
2年以上経ってしまいましたが、今回、ようやく購入して自分で試すことができました!
今日はそのうちの1つ、KUMのオートマチック鉛筆削りについて、どんな感じに削れるかをご紹介していきます。
KUMオートマチック鉛筆削り
ドイツのメーカー「KUM」の鉛筆削りです。
削りカスが収納できるようにフタがついています。
フタを開けるとこんな感じです。
この鉛筆削り、実は削る場所が4カ所もありました。(買ってから気づきました。)
①②が今回使う鉛筆削り。
③④は2mm、3.15mm用の芯研器だそうです。
製図用などで2mmのシャープペンシルの芯があるそうなので、③④はそういった芯を研ぐための刃みたいです。
今回使うのはこちらの2つの削り穴。
左が①木軸削り用、右が②芯削り用です。
実際に色鉛筆を差し込んでみました
木軸削りと芯削り。
どう違うのかわからなかったんですが、実際に色鉛筆を差し込んでみたらわかりました。
▼木軸削りは色鉛筆が奥まで入りますが、芯削りは木軸削りよりも浅いところまでしか差し込めないようになっています。
木軸を削るために、木軸用の削り穴は鉛筆を深くまで差し込めるように。
そして、芯先を削るために、芯削り用の削り穴は浅めになっているんですね。
ちなみに、芯削り用の削り穴は、色鉛筆の先が短いと奥まで差し込むことができず、削ることができませんでした。
芯削りについてはこのあと詳しくお話ししますが、芯先だけ削りたくても、ある程度色鉛筆の先が出ていないと削り穴の中で芯先がグラグラ動いてしまい、刃に芯先を上手くあてることができませんでした。
削ってみました
ちょうど丸くなっていた色鉛筆があったので、こちらを①木軸削り、②芯削りの順に削ってみましょう。
ちなみにこちらは三菱色鉛筆880です。
①の木軸削りで削った後、このような形になりました。
芯先がなにやら面白いことになっています。
木軸の角度は、削る前より少しシャープになりました。
続けて②の芯削りで削ったところ、こうなりました。
すっごいキレイに尖がりました。
これを見たときあまりにキレイに尖っていたので感動しました。
これは良いかもしれない!
芯削りだけだと少し不安定
私は普段、ハンドルで回すタイプの鉛筆削り、カール事務器のエンゼル5プレミアムを愛用しています。
こちらの鉛筆削りで削った後はこんな感じになります。
色鉛筆を使うときは、基本的にはハンドルタイプのカール事務器の鉛筆削りを使い、さらに尖らせたいときはKUMの鉛筆削りの②芯削りを使おうと考えました。
しかし、ここで気になることが出てきました。
ハンドルタイプの鉛筆削りで削った色鉛筆。
芯先が少し丸くなったものを、KUMの②芯削りに差し込んだところ、少し不安定で削り穴にフィットする感じがありませんでした。
そのため、角度を意識して持たないと、芯がちゃんと削れなかったのです。
また、力加減や角度を間違えると、芯先が少し欠けることもありました。
あれ?さっきはあんなにキレイに削れたのにどうしてだろう?
木軸削りと芯削りを両方使うとキレイに尖る
色々試した結果、どうやら②の芯削り単体で使うことは想定されていないのではないかということに気づきました。
芯削りの削り穴の角度は、木軸削りの削り穴とピッタリ合うように作られているように感じました。
つまり芯削りは、木軸削りを使うことが前提になっているようなのです。
ハンドルタイプの鉛筆削りで削り、塗っているうちに芯先の丸くなったポリクロモス色鉛筆。
こちらを②芯削りのみで削ってみました。
幸い、こちらは芯先が欠けることなく削ることができました。
芯削りのみでも尖らせることはできましたが、先ほどの三菱色鉛筆880を削ったときと比べると、尖り具合が少し足りないように見えました。
次に、同じポリクロモス色鉛筆を①木軸削りで削ってから、②芯削りで削ってみました。
写真だと先ほどとの違いがわかりにくいんですが、肉眼で見たとき違いがすぐわかりました。
②芯削りのみで削ったときよりも尖っていたのです。
削り穴に色鉛筆を差し込んだときの不安定さについても、①の木軸削りで削ったあとに差し込んでみたらジャストフィットし、安定してスムーズに削ることができました。
まとめ
KUMのオートマチック鉛筆削りは、①木軸削りと②芯削りの両方を使うことがベストだとわかりました。
私のようにほかの鉛筆削りと併用し、KUMで芯先だけを削ろうとすると、角度の不安定さゆえに芯先が欠けてしまったり、芯先が尖りきらない可能性があります。
そのため、ほかの鉛筆削りと併用している場合は、芯先だけ削りたいときであっても、①木軸削りを使ってから②芯削りを使うほうがいいみたいです。
①の木軸削りで削って色鉛筆の角度を整える
②の芯削りで芯を削る
これで芯先がキレイに尖ります。
ちなみにここまで書きそびれてしまいましたが、今回KUMで試した色鉛筆は3種類。
・三菱色鉛筆880
(太さ普通・芯は少し硬め)
・ポリクロモス油性色鉛筆
(少し太め・芯は硬すぎずやわらかすぎず)
・プリズマカラー油性色鉛筆
(太さ普通・芯やわらかめ)
いずれも、①木軸削り、②芯削りの順で削ったらキレイに尖ってくれました。
プリズマカラーはやわらかいので、芯が欠けてしまうのではと心配しましたが、問題なく削ることができました。
終わりに
KUMのオートマチック鉛筆削りを試してみました。
色鉛筆をこまめに尖らせたいという方は、この鉛筆削り単体で使ったら、かなりキレイに尖るし、色鉛筆も長持ちするのではないかなと思います。
ほかの鉛筆削りと併用する場合、その鉛筆削りの削れる角度によっては、KUMの木軸削りで角度が大きく変わる可能性があるので、そこだけ注意が必要そうです。
色々ごちゃごちゃした説明になってしまいましたが、KUMの尖り具合はものすごく好きです!
ちょうど今塗っている塗り絵で色鉛筆を鋭く尖らせて使いたかったので、KUMを買ってよかったです。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
それでは〜。