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大人の塗り絵(コロリアージュ)を通して、自身の体験をもとに、ぬりえライフをもっと楽しむための情報を発信しています。

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(前編)水彩色鉛筆と水筆ペンで「森の少女の物語」のカードを塗ってみた

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今回は、ものすごーく久しぶりに水彩色鉛筆を使って塗り絵をしてみました。

せっかく買ってもらったのに、水筆の使い方があまりに下手で水彩らしい使い方ができず、しばらく遠ざかっていた水彩色鉛筆。

今年に入って急にまた使いたくなりました。

とはいえ、水筆の使い方には相変わらず自信がありません。

そこで、私の持っている塗り絵本の中でも小さいサイズのカードを、実験も兼ねて塗ってみることにしました。

記事が長くなったので、前編と後編にわけて塗る様子をご紹介します。

 

使用した塗り絵本

わたしの塗り絵 POST CARD BOOK 森の少女の物語

わたしの塗り絵 POST CARD BOOK 森の少女の物語

  • 作者:井田千秋
  • 発売日: 2017/11/22
  • メディア: 単行本
 

 ポストカードサイズの塗り絵で、巻末にさらに小さいサイズのカードがあったので、そちらを塗りました。

 

追記:2020年10月に新装版が発売されたみたいです。

 

使用した画材

ステッドラーカラトアクェレル水彩色鉛筆の詳細は、こちらの記事でご紹介しています。

www.chizurumaro.com

 

準備

今回は水筆を使うので、紙が水でふやけてべこべこになる可能性があります。

できあがった後に紙がまっすぐになるように、マスキングテープで板に貼りつけました。

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ベニヤ板とマスキングテープはホームセンターで購入。

ベニヤ板は、60cm×30cm、厚さは5.5mmです。

塗り絵本を解体してページをこの板に貼りつけることを想定し、このサイズにしました。

横幅が60cmとかなり長いので、そのうちカットするかもしれません。

 

マスキングテープは何を使ったらいいのかわからず、色々調べたところ、このマスキングテープを使っているかたがいたので、私も同じものを選んでみました。

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私の使い方では、これで十分でした。

しかし、テープによっては水分が入るとはがれる可能性があるそうです。

このマスキングテープが水に濡れるとどうなるかは、まだ試していないのでわかりませんが、水張りをしたり水分を多く使用したりする予定がある場合は、水張り用のテープのほうがいいかもしれません。

あと、幅は24mmもいらなかった。笑

もう少し細い幅のものでもよかったです。

 

塗り方

今回は以下の手順で塗ります。

①水彩色鉛筆(ドライ)で薄く塗る

②水筆でぼかす

③水彩色鉛筆(ドライ)で加筆する

最近の私の好みを考えると、①②だけでは色が薄くてものたりないので、③で加筆をし、好みの濃さになるまで調整することにしました。

 

葉っぱを黄色で塗ります

使用したのは次の3色

・110 bright yellow(黄色)
・6   violet(紫色)
・4   orange(オレンジ色)

油性色鉛筆のときと同じような色の組み合わせにしました。

メインは黄色の110、影部分に紫色の6とオレンジ色の4を使います。

 

①黄色の110を薄く塗ります。

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ちなみに、「ドライ」は色鉛筆を水筆で濡らさずそのまま使うことです。 

 

②影にしたい部分に、紫色6を重ねます。

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このあと水筆でぼかすので、油性色鉛筆のときよりざっくり塗っています。

 

③影の部分に、さらにオレンジ色4を重ねます。

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④ちょっと黄色が薄い気がするので、再度黄色110を全体に塗ります。

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⑤水筆でぼかします。

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水筆は、色が薄いところから濃いところへ向けてちょっとずつ動かしました。

水分量が多かったせいで、隣の葉っぱにはみ出してしまいました。泣

まだ塗っていないところでよかったです。

 

乾くとこんな感じになります。

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このにじんだような感じも悪くないんですが、もうちょっと色が欲しい。

しっかり乾いたことを確認してから加筆します。

 

⑥影に紫色6を重ねます。

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もうこのあとは水筆を使わないので、下塗りのときより気持ち丁寧に塗っています。

 

⑦影にオレンジ色4を重ねます。

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紫色を隠すように重ねました。

 

⑧最後に、黄色110を全体に塗ります。

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えー……、ちょっとやりすぎましたね。

加筆の紫色はいらなかったかもしれません。泣

 

ちなみに、塗り方の各段階ごとのできあがりを比べると、このようになります。 

①水彩色鉛筆(ドライ)で薄く塗る

②水筆でぼかす

③水彩色鉛筆(ドライ)で加筆する

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葉っぱを緑色で塗ります

同じ手順で、ほかの葉っぱを緑色で塗っていきましょう。 

緑色で使用したのは次の3色です。

・50 willow green(黄緑色)
・29 carmine(赤色)
・52 sap green(緑色)

影部分には緑色52と補色の赤色29を使い、全体に黄緑色の50を重ねました。

 

こちらは、3色を使って下塗りを終えた状態。

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この時点で大体の影もつけちゃいます。

 

水筆でぼかします。

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薄いところから濃いほうへ、矢印の向きに水筆を動かしました。

 

同じ3色を使って加筆しました。

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別の葉っぱで加筆する様子を見てみましょう。

こちらは、先ほどと同じ3色を使い、下塗りをし、水筆でぼかした状態です。

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濃くしたいところに赤色29を塗ります。

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上から緑色52を重ねます。

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赤色を隠すように塗りました。

 

最後に、全体に黄緑色50を重ねて完成です。

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葉っぱが塗り終わりました

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グラデーションを作りやすい

久しぶりに水筆を使って塗りましたが、以前は気づかなかった良い点がありました。

それは、水筆でぼかすと色が薄くキレイに広がるため、その後の加筆でグラデーションを作りやすいということ。

油性色鉛筆では、色を薄くしたいところもつい濃くしてしまうことがよくありました。

一方、水彩色鉛筆を水筆でぼかすと、色が薄くキレイに広がります。

これが、グラデーションの薄い色の部分の役割を果たしてくれるのです。

すでに薄い色がキレイにできあがっているので、キレイなグラデーションにするためには、加筆で濃くしすぎないほうがいいとわかるようになりました。

私では水彩らしさはあまり出せそうにありませんが、水彩色鉛筆は油性色鉛筆とはまた違った良さがあると強く感じることができました。

 

終わりに

約4年ぶり(!)に、水彩色鉛筆と水筆を使ってみました。

以前は水彩色鉛筆でどのように塗ったらいいのかなかなかイメージできず、しっくりこなくてしばらく遠ざかっていました。

それから油性色鉛筆ばかり使ってきましたが、逆にそのおかげで、水彩色鉛筆をどう使いたいかを以前よりもイメージできるようになりました。

「こんなに加筆しては水彩色鉛筆の意味がないのでは……」と苦笑いしていますが、どこまで加筆するかのバランスがまだ全然つかめていないので、これから少しずつ探っていきたいと思います。

 

さて、今回の前編では、葉っぱを塗る様子をご紹介しました。

次回の後編では、残りのパーツを塗る様子と、塗り終えての水彩色鉛筆の感想をお話しします。

それでは〜。

 

 

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