先日塗った「森の少女の物語」の小さいカード。
水彩色鉛筆と水筆ぺんを使いました。
完成したあとに、実は裏面にも絵があったことに気づきました。
裏面も水彩色鉛筆と水筆で塗りたい!
でも、水彩色鉛筆で塗ったカードの裏面に、水筆を入れても大丈夫かな?
気になったので、試しに塗ってみることにしました。
▼「森の少女の物語」のカードを塗る様子はこちら
使用した塗り絵本
使用した画材
ステッドラーカラトアクェレル水彩色鉛筆の詳細は、こちらの記事でご紹介しています。
心配だったこと
塗り絵は、片面印刷の場合もあれば両面印刷の場合もあります。
私が持っている塗り絵本の大半は両面印刷です。
先日塗った「森の少女の物語」のカードは、おもて面を水彩色鉛筆で塗り、水筆でぼかし、さらに水彩色鉛筆で加筆をしました。
両面印刷の塗り絵でもこの塗り方をしたいと思っています。
しかし、裏面の塗り絵にも水彩色鉛筆と水筆を使用したら、せっかくおもて面に塗った水彩色鉛筆が、水で溶けてグシャグシャになってしまうのではないか?
それがどうしても気になりました。
やってみないとわかりませんが、いきなり両面印刷の塗り絵本に塗る勇気はでない……。
そこで今回は、先日塗った「森の少女の物語」のカードの裏面にちょっとだけ絵があったので、これでどうなるか見てみることにしました。
裏面の絵の位置を確認
裏面の絵は、透かしてみると、おもて面の左下にあります。
おもて面の絵とはあまりかぶっていませんね。
リボンの端っこと青い実に少しかぶっているくらいです。
あまり実験の意味がないかもしれませんが、とりあえずやってみます。
塗ってみました
今回は途中経過をまったく撮っていなかったので、使用色のみ残しておきます。
葉っぱは、下地と影に緑色5を、影に赤の29を重ね、全体に黄緑色53を塗りました。
53だけだと黄緑色が少し蛍光っぽい感じになりますが、緑色5を薄く重ねるとマイルドな色になるため、緑色5を下地として使いました。
お花の中心部分と背景以外は、
①水彩色鉛筆で塗る(ドライ)
②水筆でぼかす
③水彩色鉛筆で加筆(ドライ)
の手順で塗りました。
背景は、水彩色鉛筆で塗ったあと水筆でぼかしました。
これは、先日塗ったおもて面の背景部分と同じ塗り方です。
「はじめてさんの水彩色鉛筆Lesson」を参考にしています。
この背景を水筆でぼかす方法は、水を入れることで色鉛筆の跡がキレイに消えてなめらかになり、色も薄くふんわりした雰囲気に仕上がるので大好きです。
これからもあちこちで使ってみたいと思います。
おもて面はどうなった?
裏面を水彩色鉛筆と水筆で塗ったあと、再度おもて面を見てみました。
リボンの端っこと青い実のあたりが、裏面の絵のある位置です。
裏面に水筆を使っても、おもて面に塗った色が水に溶けてグシャグシャになっている様子はありませんでした。
ただし、今回は
・裏面の絵が、おもて面のすみっこの狭い範囲にしかかぶっていない
・カードの紙が塗り絵本の紙より少し厚手でしっかりしている
ということ。
また、水筆の水分量が少なめだったことも、おもて面に影響がなかった理由かもしれません。
今回使用したカードは、大多数の塗り絵本の紙より少ししっかりしています。
そのため、両面印刷の塗り絵本の紙だとどうなるかは、やはり実験してみないことにはわかりません。
塗り絵本のテストページで実験してみました
ちょうど今塗っている塗り絵本「Flowers」の巻末に、色合いや裏移りをテストするページがあることを思い出しました。
「これはいい!」と思い、このテストページを使って実験してみました。
まずは、テストページの片面に水彩色鉛筆の青を塗りました。
手順は「森の少女の物語」のカードを塗ったときと同じで、
①水彩色鉛筆で塗る(ドライ)
②水筆でぼかす
③水彩色鉛筆で加筆(ドライ)
写真は③の加筆後の状態です。
次に、裏のページの、青を塗ったところと同じ位置に、水彩色鉛筆の赤を塗りました。
こちらの手順は、
①水彩色鉛筆で塗る(ドライ)
②水筆でぼかす
③水彩色鉛筆で加筆(ドライ)
④水筆でぼかす
水筆を使う回数を増やしてみました。
写真は④の水筆でぼかしたあとの状態です。
それでは、先に塗った青を再度見てみましょう。
*裏に塗った赤が透けるように撮影しています。
裏の赤は水筆を2回使いましたが、おもての青はグシャグシャになっていませんでした。
裏面に赤を塗る前と後を比べてみても、特に気になる変化はありませんでした。
大丈夫そうですね。
実験してみて、塗り絵本の紙って意外と丈夫なんだなと感じました。
水筆を入れたあとは、もっとヘニャヘニャになっちゃうのかと思いましたが、意外としっかりしていました。
水筆の水をもっと多く使ったり、絵の具を使ったりしたらまた色々と変わってくるのかもしれません。
とりあえず、私が今想定している水彩色鉛筆と水筆の使い方は、両面印刷の塗り絵本でも問題なくできそうです。
終わりに
当初の予定では、「森の少女の物語」のカードの裏面を塗って終わる予定でした。
しかし、これだけでは正直よくわからない!
そこで、さらに塗り絵本「Flowers」のテストページも使って実験することに。
「裏面の塗り絵にも水彩色鉛筆と水筆を使用したら、せっかくおもて面に塗った水彩色鉛筆が、水で溶けてグシャグシャになってしまうのではないか?」
という心配は、とりあえず大丈夫そうということがわかりました。
今回は「森の少女の物語」と「Flowers」を使いましたが、塗り絵本によって紙質が少し違うことがあります。
また、人によって塗り方や使う水分量も違うので、もし私と同じような心配をされているかたがいれば、本番を塗る前に、ぜひテストページや巻末のページなどで試し塗りをしてみてください。
それでは~。